「性暴力、児童虐待……すべての暴力はつながっている」 DV被害者支援団体代表に聞く、被害に遭ったあとのケア

ウートピ / 2014年9月25日 18時0分

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支援団体代表に聞くDV被害後のケア

>>【前編はコチラ】DVから逃れられない“被害者の心理”とは? 支援団体代表に聞く「加害者に支配された世界」

自身もDV被害の経験があり、現在はDV被害女性の支援を行うNPO法人レジリエンス代表の中島幸子さんへのインタビュー。前編では、DV関係に置かれた当事者の心理や、DV被害・性暴力をめぐる、社会の対応の問題点についてお伺いしました。後編では、NPO法人レジリエンスの活動や、被害に遭ったあとのケアなどについてお伺いしていきます。

過去と向き合うことは、「自身のケア」をすること

――NPO法人レジリエンスは、どのような活動をしているのですか?

中島:本当に様々な活動をしています。ピア・サポートグループ(当事者が集まる自助グループ)や性暴力被害支援者研修などを主催していますが、もともとは、私自身がDVの被害のあとの心身の不調で苦しんでいたときに「あったらよかったのに」と考えてつくった、自分の抱えているトラウマと向き合う「レジリエンス☆ こころのcare講座」を主催することから始まった団体です。

――ご自身の経験について書かれた著書『マイ・レジリエンス』で拝読しましたが、この「こころのcare講座」は参加者条件を「被害を受けたことがある人」に限定せず、「女性」であれば誰でも参加できるようにしていますね。

中島:これは、「被害を受けたことがある人」に限定すると、自身がDV被害を受けたことを認められる人しか来られなくなってしまうからです。

多くのDV被害を経験した人たちが、自身のDVの記憶に対して「あの経験は、もしかしたら私が大げさに想像しているのかもしれない」「もしかしたらそれほどひどくなかったのかもしれない」という否定の力を働かせています。過去の体験を否定して、抑えこまなければ、自分がバラバラになってしまう、という感覚を無意識に持っているからなのだと思います。

自分の被害を認めるということは、過去の経験を直視するということであり、被害に遭っていたときの恐ろしさや絶望感を再現する、おそろしいプロセスを始めるということ。直視を避ける方が多いのも、無理もありません。

――被害を認めるのは非常につらいというお話でしたが、つらい中でも「こころのcare講座」といったプログラムを通し、自身のトラウマを見ていく意義はなんですか?

中島:トラウマとなった経験が、現在の自分におよぼす影響の形を変えられることです。過去を直視することによって、「ああ、私はこういうのが怖いんだ」「私にとってキツかったのはそこなんだ」って気づけば、自分自身で自分のケアを適切にできるようになります。

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