帰ってきた韓国の正統派時代劇「鄭道伝」

Wow!Korea / 2014年1月31日 13時23分

時代劇「鄭道伝」

「大韓民国の主権は国民にあり、すべての権力は国民から出る。国家とは国民だ」(映画「弁護人」ソン・ウソク弁護士のセリフより)

「百姓がこれ以上、つらくない新しい国を作る」(KBSドラマ「鄭道伝」のセリフより)

独立映画になるところだった映画「弁護人」が1000万人の観客の胸に刻んだセリフはほかでもない大韓民国憲法第1条だ。

紙くずや古物を拾い売って生きる貧しい人々からも税金を取り立てるという現代の政府は、小作人に収穫量の8~9割を税金で持っていく高麗時代を思い出させる。

人権弁護士として容共事件の法廷で大韓民国憲法第1条を叫んだ元大統領と600年前「百姓のための国」を主唱し、朝鮮を建国して設計した政治家の鄭道伝(チョン・ドジョン)が再注目される理由はおそらく同じだ。

高麗末の乱世を乗り越えて易姓革命を成し遂げた鄭道伝の波乱万丈な生涯を描いたKBS1TVの正統派大河ドラマ「鄭道伝」(演出/カン・ビョンテク、脚本/チョン・ヒョンミン)が放送序盤から中高年の男性をテレビの前に引き込み、好評を得ている。

2年余りの準備期間をかけて制作陣が最も心血を注いだのは考証だ。徹底的に事実に基づいた“時代劇らしい時代劇”を掲げた。

チョン・ヒョンミン作家は数十冊の歴史書の原典を熟読し、歴史学者に会って諮問した。登場人物すべての伝記を探して参照し、ドラマの中の人物の職務は実在の人物の官職と完璧に一致するほどだ。

ドラマは王や貴族が中心になる時代劇ではなく、鄭道伝をはじめ国の運命と百姓のために悩んだ政治家に注目して、時代遅れの遺物として思われている性理学を若い学問で、敗北主義と思われていた事大主義を実用的かつ自主的な外交路線として新たに眺める。

田舎の下級役人出身で新進官僚となった鄭道伝は、地に落ちた大義を立てようと努力する。10年間の島流しや流浪生活に耐えた彼が百姓の尊敬を得ていた李成桂を探しながら、易姓革命が始まる。

彼は「君主は尊い存在だが、それよりも尊いものは天下民心だ。天下民心を得られない政権は崩壊するしかない」と書いた朝鮮経国典を通して朝鮮の法や制度の基礎を築き上げ、朝鮮を代表する建築物を作った設計者でもある。

李成桂は高麗人の血筋だが、元から帰化したことでアイデンティティーに悩みながら50歳になるまで、戦場で命をかけて戦い、忠誠心を強要された悲しい運命の武将だった。

彼は穏やかな性格で人の心を動かす徳将の中の徳将だが、内向的な面もあり、お酒を飲むと軽い人にも見える人間味あふれるキャラクターだ。

国会議員の補佐官出身であるチョン作家は現実の政治を見るように努力した政治家たちの火花散る舌戦を溶かし出している。

また、徹底した考証を基にしたしっかりとした話を後押しするのは俳優たちの演技だ。

鄭道伝役を演じるチョ・ジェヒョンや象徴である李仁任を演じるパク・ヒョンギュ、李成桂役のユ・ドングン、チェ・ヨン役のソ・インソクをはじめとした俳優たちの演技に視聴者たちは「1時間が10分のようだ」と没頭している。

特にユ・ドングンは、1996~1998年視聴率60%に迫る人気を博した「龍の涙」でイ・パンウォンを演じたが、今回はイ・パンウォンの父である李成桂を演じており、北方方言で注目を集めている。

韓国芸能ニュースのワウコリア

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