「スノーピアサー」ベルリン国際映画祭で公式上映! 舞台あいさつ
Wow!Korea / 2014年2月10日 10時1分
「殺人の追憶」(03)「グエムル~漢江の怪物」(06)「母なる証明」(09)と作品を発表するごとに、斬新な映像、緻密な構成、完璧なストーリーテリング力で観る者を圧倒し、世界がその才能に注目する監督ポン・ジュノ。若き鬼才が初めてインターナショナル・キャストを迎え、英語作品として世界に発信する「スノーピアサー」(原題:雪国列車)。TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国で大ヒット上映中だ。
2014年7月、地球温暖化を食い止めるために散布された人工冷却物質が、地球を雪と氷で閉ざしてしまった17年後の2031年。最後の人類を乗せて、一年間で世界を一周する走る箱舟列車「スノーピアサー」が舞台の本作は、フランスのコミック「LE TRANSPERCENEIGE」を原作に、アクション、ドラマ、サスペンス、哲学などあらゆる要素が絶妙なバランスで盛り込まれた近未来SFエンターテインメント。ネットでは、いち早く映画を観た人から「密室アクションであり列車内ロードムービー」「ゲーム化しても面白そうでリアルな映像に引き込まれた!」「真っすぐで生真面目な作品」と、多面性が魅力である本作を物語るように多種多様の感想が続出。また、関東甲信地方で記録的な大雪となった2月8日、移動の電車などから見る雪景色に本作とからめたツイートなども多数見受けられた。
先行公開されたフランスで大ヒットしながらも、異例中の異例といえるベルリン国際映画祭のフォーラム部門への正式出品を果たした「スノーピアサー」。今月6日に開幕した第64回ベルリン国際映画祭フォーラム部門でスペシャルスクリーニング作品として上映され、現地時間2月7日の上映時に舞台あいさつが行われた。
ティルダ・スウィントン、ジョン・ハート、ソン・ガンホ、コ・アソン、プロデューサーを務めたパク・チャヌク、そして原作者の1人ジャン=マルク・ロシェットらが登壇。観客が通路にもあふれるほどの超満員となった会場は、本作の話題性の高さを証明し、客席には、ドイツが誇る若き巨匠ファティ・アキンの姿も見られた。
ソン・ガンホは、「パク・チャヌク監督の『JSA』以来、13年ぶりにベルリンに来ることができて嬉しいです」とあいさつし、ティルダ・スウィントンの「シートベルトを締めて、乗車を楽しんで」というあいさつで上映がスタート。上映前に、急遽映画祭に参加できなくなったポン・ジュノ監督からのビデオメッセージが流され、大きな拍手が起こった。「今年ベルリン国際映画祭に行けなかったお詫びに、来年はボランティアで参加します」との言葉に場内からは大きな拍手が起こった。上映終了後、大きな拍手と共に、ゲストが再び客席前へ。そして、スクリーンにスカイプを使って、ポン・ジュノ監督が写しだされ、監督もQ&Aに参加した。企画の発端、原作について、脚本作りについてなど、次々と客席から質問があがり、活発なトークセッションが行われた。
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