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<Wコラム>「2PM」事務所を苦しめる旅客船沈没事故の噂と「魔女狩り」と「朝鮮戦争」

Wow!Korea / 2014年5月2日 13時3分

しかし、今現在、上場会社のJYP社の株価は沈没事故の発生当日に比べ、終値で16%ほどの下落になっている。なお、パク・チニョン氏は、JYP社の最大株主であり、3年連続で韓国の音楽著作権収入1位をキープしている敏腕作曲家でもある。「韓国の慶応」と言われている名門「延世(ヨンセ)大学」出身の多彩な秀才でもある。

一方、パク・チニョン氏が過去に妻について語った発言内容も再び注目されている。

結婚間近の昨年9月韓国のバラエティー番組で、「2012年、互いに一目惚れした理想のタイプに出逢った。」と、妻Aさんの存在を初めてコメントしている。

そして、「彼女は、子供の頃から探し求めていた理想のタイプの女性だった。いつも私を見てうれしそうな顔をしてくれるところに惹かれた。」などと、Aさんについて触れていた。

事故が事故なだけに、沈没船「セウォル号」の運送企業である「清海鎮海運」周辺は、力を入れて重点的に捜査する必要はあろうが、ネット上にはこれに便乗してパク・チニョン氏を叩くアンチファンもいるようだ。

しかし、犠牲者家族らの精神的ショックや生還した教師の自殺など、2次被害が続いている今、不確実な情報に対してはなお慎重な対応が求められている。

現在、韓国のメディアは、警察が中堅タレントのチョン・ヤンジャ氏(本名:キム・キョンスク)の調査に入ると騒ぎ始めている。新興宗派「救援派」と深く関係してきたようだが、責任があるかどうかは、これからの調査次第だ。しかし、憶測だけで批判されていることはおかしい。この状況では、1950年から3年間も続いていた韓国と北朝鮮との戦争のことを思い出す。

日本では「朝鮮戦争」と呼ばれ、韓国では開戦日をもじって「6・25戦争」と呼ばれる戦争だ。日本から独立した5年後、韓国と北朝鮮が、各々アメリカと旧ソ連の影響を受け、資本主義と共産主義の理念に翻弄されながらおきた戦争だ。開戦の初期、韓国の大部分が北朝鮮軍の占領下になっていた。この時期のことは、「BIGBANG」T.O.Pとクォン・サンウの主演映画「戦火の中へ」によく描かれている。

あちこちで「人民裁判」が開かれていた。共産主義の理念に反対することを公にするだけで、家族が警察など韓国の公務員であるだけで、広場に集まった群衆の多数決だけで、罪のない人が即時、竹槍で殺されていた。

悲しい事故による韓国大衆の怒りや韓国行政の焦りは分かる。しかし、警察調査も司法の判断もまだ進んでいない状態でのメディアの「人民裁判」は、韓国大衆に対して更なる悲劇を生むだけだ。

**「朝鮮戦争」を素材にする韓国映画は日本にも紹介されている。イ・ジェフン主演の「高地戦 THE FRONT LINE」、チャン・ドンゴン主演の「ブラザーフッド」など、戦争の悲劇がリアルに描かれた映画が多い。戦争や理念を超えたヒューマニズムを童話のように描いた「トンマッコルへようこそ」は興味深い。日本の漫画が原作である韓国映画「オールド・ボーイ」のカン・ヘジョン主演だ。宮崎駿のアニメ音楽で有名な巨匠、久石譲が音楽を担当した。久石譲は、韓国ドラマ「太王四神記」の音楽も担当していた。

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