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「怪しい彼女」ファン・ドンヒョク監督来日! 特別講義イベント実施

Wow!Korea / 2014年6月6日 10時58分

MC:ウンギョンさん以外のキャスティングは今となっては想像つかないですが、もし断っていたら本作は成立しなかった?

ファン・ドンヒョク監督:実は、最初僕がウンギョンを候補にしたとき、周りからは反対されました。「サニー永遠の仲間たち」で人気を博したとはいえ、まだ知名度も足りないし、主演をやるにはどうかと。でも彼女なくしてはと説得し、そして完成した映画を見た皆が、ウンギョンが素晴らしい!と言ってくれて僕もうれしかったですね。

松江監督:あと、ファン・ドンヒョク監督は、作品の中での時間の描き方が素晴らしいと思いました。「トガニ」もそうですが、「怪しい彼女」は、現代の時間軸の中で、70歳のおばあさんの時間が、それを体現するシム・ウンギョンの演技で描き出され、映画自体のテーマとリンクしているように思いました。

ファン・ドンヒョク監督:映画を撮る段階で時間というものを意識して作ったということではないのですが、元々時間というものを遊んでみるのが好きですね。それに少なくとも映画をみている2時間は、現実から離れ、実際にはないようなことを感じて楽しみたい、というものだと思うので、この作品では時間を使ったファンタジーで楽しいものを作りたいという気持ちがありました。

MC:この映画はファンタジーでありながら、老人問題、そして母親への感謝という面もみてとれますね。

ファン・ドンヒョク監督:この映画を撮ろうと思った一番の要因は、母や祖母への感謝の思いを伝えられると思ったから。どんな人にも親がいて、愛情と献身と自己犠牲を払ってでも子供を育てている。私は父を早くに亡くしているので、女手一つで育ててくれた母の苦労を目の当たりにしてきた。ある意味この映画は僕自身の映画でもありますね。そしてこのような気持ちはきっと皆さんにも共通する思いなのではないかなとも思っています。

ここで、会場からの質疑応答へ。「日本で撮るとしたら?」という質問には「日本のアニメが好きなので宮崎駿監督は全て見ています。また岩井俊二も好きです。どの国の人どの社会に住んでいる人にも共感を得る映画を撮りたいと思っているけど、日本で撮るならきれいな女優さんを起用したいね(笑)」と答え、さらに映画にちなんで「20歳に戻るころができたら何をしたい?」という質問には、「僕は当時学生運動に力をいれていたので、好きな子に告白とかもしなかった、戻ったら彼女に告白するとか合コンするとか恋愛をしたいです(笑)」と学生から次々挙がる質問にユーモアも交えながら答えるファン・ドンヒョク監督。

MC:最後に、今後映画を撮るために、今何をすべきか、是非学生の皆さんへアドバイスをお願いします。

ファン・ドンヒョク監督:私自身、映画監督になるために何をどうすればいいのかわからなかった。ただ作り手にとっては、いろんなことを経験すること、恋愛、旅、趣味とか、感情の幅を広げ、経験値を増やすことがとても大事だと思います。

松江監督:ハタチのころから続けてきて、今よかったなと思うことは一本でも多く、寝る間を惜しんででも映画を多く見ること。映画は、国や文化を越えた共通言語、映画を見るのは生き方にもつながっていくと思います。

と、ファン・ドンヒョク監督、松江監督から、ともに学生への温かいエールや示唆に富んだアドバイス満載の有意義なトークイベントとなった。

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