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<Wコラム>「5億円の動画事件」でみるイ・ビョンホンと一流芸能人の姿勢

Wow!Korea / 2014年9月7日 14時45分

俳優イ・ビョンホン

俳優イ・ビョンホンが直筆の謝罪文をSNSで発表した。飲み会で下ネタ動画をスマホで撮影した女性二人組から50億ウォン(約5億円)を要求された恐喝・脅迫事件に関するもの。

謝罪文には、「被害者ではあるけれど、自分の軽率な言動によることでもあるので今は深く反省し後悔しています。今後は、妻や家族をガッカリさせないよう一生懸命に努力してまいります。」など、現在の心境が赤裸々に綴られた。

事件発生から数日間、イ・ビョンホン側は、被害者であることを強調し、加害者側の女性に対してはもちろん、マスコミの推測報道にも強硬な法的対応を辞さないとコメントしてきた。

所属事務所「BHエンタテインメント」は、容疑者2人が逮捕された日の深夜、早速コメントを発表していた。「有名人ということだけでプライバシーを侵害され、デマに悩まされる現状を放置するつもりはない。」などの見解を示してきたのだ。

事実、プライベートで彼と飲み会を楽しんでいた二人の若い女性(ガールズグループのメンバーと新人モデル)が「恐喝未遂」で逮捕された後の調査でも、法的にイ・ビョンホンに非はないことはすでに明らかになっている。

このような状態で、謝罪文の発表は意外なことであった。つまらないことで世間を騒がしてしまったことへの責任を感じているのかもしれない。

今のイ・ビョンホンは、「G.I.ジョー」や「REDリターンズ」、「ターミネーター」などのハリウッド映画に出演している。日本俳優の渡辺謙に続き、アジア俳優として世界映画史に残る活躍を見せている。

今回の5億円事件で「オトリ」として使われたのは、彼の「下ネタ動画」だった。現在まで取材されている内容だけならば、深夜番組ほどの水準だ。「5億円もの」とは思えないほど。しかし、「儒教の国」韓国大衆の価値観や道徳水準で判断すると、行き過ぎた言動だったかもしれない。

モテモテのワールド・スター俳優が「両手に花」を抱えてプライベートの飲み会を楽しむことは、もちろん珍しいことでもなく違法行為でもない。

しかし、逮捕された二人の女性が「恐喝・脅迫」の犯罪行為ではなく「セクハラ」でイ・ビョンホンを訴えたとしたら結果はどうなったのだろうか。深刻な「濡衣」を着せられるところだった。実際、彼は結婚前に女性スキャンダルに巻き込まれたことがある。

芸能人とは、大衆に夢と希望を与える職業で、「自己管理」に徹底することで生き残れる存在だ。犯罪とは交渉しない勇気、そして自分の過ちに対して正直に謝る勇気に拍手を送る。事件の後処理の面でも、やはり彼は「一流芸能人」である。

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