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<Wコラム>日本と中国における韓国ドラマの版権料

Wow!Korea / 2014年9月10日 10時47分

日本では、2003年、「ヨン様」ことペ・ヨンジュンとチェ・ジウ主演の「冬のソナタ」の版権取引から、2012年の「グンちゃん」ことチャン・グンソクと「少女時代」ユナ主演の「ラブレイン」までの約10年間でドラマの版権料は数十倍アップしピークに達したが、その後バブルが弾けた。今では日本で高い人気を誇るアイドルが出演したドラマでも1話当たり10万ドル(約1000万円)前後で落ち着いている状況。全盛期の数分の1になるのだ。

日本で韓国ドラマのブーム収束と時を同じくして、中国では韓国ドラマのブームが巻き起こっていることが、ドラマ版権料の金額からでも分かる。

コンテンツ事業も他の事業と同じく、利益を生まない限り、成長できないし、品質も向上しない。そして、その環境に合うインフラが必要である。

去年、韓国で社会現象となった日本の漫画「進撃の巨人」は、「ケーブルテレビ」と「漫画アニメ市場」をインフラとしている。韓国は国土が狭い分、「ケーブルテレビ」網が全国に張り巡らされている。そして、アニメ専門チャンネルが「漫画アニメ市場」を支えているのだ。

日本で韓国ドラマのインフラとなったのは、「地上波」と「DVD市場」だったことは、読者の皆さんも身近に感じていただろう。今の中華圏では、「ネット配信」と「広告市場」が韓国ドラマのインフラである。

資本主義の自由経済とは程遠い中国ならではの「自国文化コンテンツ保護政策」によって、地上波テレビでは放送できなくなった韓国ドラマ。その後、「ネット配信」をその流通網にすることで、活気を戻し、事業者の利益を生んでいる。また、DVDの違法コピーが蔓延し、DVD市場が成立しない中国でも「広告市場」ならば、利益を生む事業として成立する。

このような背景で、韓国ドラマ「星から来たあなた」が大ヒットとなり、現在は中国が韓流ブームの本拠地として台頭しつつあるのだ。しかも、このブームは中国の都心部を中心に始まったばかりなので、中国政府の政策変化が起こらない限り、当面はこの勢いが続きそうだ。

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