故シン・ヘチョル、韓国歌謡界の“魔王”の26年

韓国歌謡界では華やかで強烈な“魔王”シン・ヘチョルは、6年ぶりにカムバックし、久しぶりにファンと出会ったが帰らぬ人となってしまった。（提供：OSEN）

“魔王”シン・ヘチョル。韓国歌謡界では華やかで強烈な歌手だった。6年ぶりにカムバックし、久しぶりにファンと出会った歌手シン・ヘチョルはこの世を去ってしまった。

シン・ヘチョルは1988年にバンド「無限軌道」でMBCの音楽番組「大学歌謡祭」に出演して、「君に」で大賞を取り、本格的に歌手活動を始めた。「無限軌道」解散後、90年にソロアルバムを発表し、92年にイ・ドンギュ、ギターリストのチョン・ギソンとともに「N.EX.T」を結成するなどグループ活動もおこなった。

97年に「N.EX.T」が解散するまで4枚のアルバムを発表し、ロックの大衆化を牽引し、多くの音楽ファンから愛され続けてきた。

その後97年にイギリスで「モノクローム」というアルバムでテクノに挑戦し、2007年にはジャズアルバム「The Songs For The One」を発表。多様なジャンルに挑んでいた。

シン・ヘチョルは音楽活動だけでなく、ラジオDJとしても大きな活躍をした。90年代中盤からMBCラジオ「音楽都市」のDJに続き、SBSラジオ「シン・ヘチョルのゴーストネーション」で率直で機知に富んだトークで“魔王”というあだ名までつけられた。またMBC「100分討論」にも出演し、社会問題について自分の意見をきっぱり述べたりもした。

ことし6月には6thアルバム「Reboot Myself」を発表し、“魔王の帰還”でファンを喜ばせたが、急な心停止により帰らぬ人となってしまった。