<Wコラム>“ヨン様”ペ・ヨンジュンが大成功させた「1人所属事務所」の今後は?
Wow!Korea / 2014年10月30日 16時59分
また、2009年には「主君の太陽」ソ・ジソプが「51Kエンターテイメント」を設立して、役者兼アーティストとして活動しており、2010年には、「アイリス」の女優キム・テヒが義理の兄とともに「ルア・エンタテインメント」という事務所を設立し、実の弟で俳優のイ・ワンも所属させるなど家族ぐるみの経営を続けている。
一方で、「1人所属会社」を設立したものの、再び専門の芸能プロダクションに身を任せる芸能人たちもいる。
2009年に自身の名前を社名にし「1人所属会社」を設立した「冬のソナタ」の女優チェ・ジウは、ことし2月からは「BIGBANG」の「YGエンターテインメント」と専属契約を結んだ。
また、「猟奇的な彼女」や「星から来たあなた」の女優チョン・ジヒョンも、2010年に長年付き添ってきたマネジャーとともに「J&Co」を設立し新たなチャレンジを試みたが、2012年には「文化倉庫」という芸能事務所と契約し、個人経営にピリオドを打った。
なお、自身が設立した会社が大手に買収合併されるケースもあった。
「紳士の品格」の俳優チャン・ドンゴンが2008年に立ち上げた「AMエンターテイメント」は数年間は独自路線での経営を続けていたが、2012年9月に「SMエンタテインメント」の子会社である「SM C&C」に吸収合併されることになった。
このように、日本の芸能界に比べて韓国芸能界は、家族または少数の知人らとともに、自由な芸能活動を謳歌しているスターが比較的多い。周りに干渉されることなく、しかも収益の大半を「マイポケット」に入れることができるといった点では非常に魅力的な「1人所属事務所」だが、実はデメリットも少なくない。
業界内での影響力はもちろんのこと、専門の経営陣や経験豊かなスタッフ、潤沢な資金力を武器にし、海外進出へのインフラがすでに備えている「大手所属事務所」にしかできない仕事もあるということだ。
芸能人自らが経営に参加し、少数精鋭の個人事務所を引っ張りながら大手の真似をしようとなると、どうしても本業が疎かになってしまうという致命的なリスクが存在する。
あのペ・ヨンジュンのように、それを熟知した上で事業を拡張し大成功を収めることも不可能ではないだろうが、一歩間違えれば、役者活動は二度と再開できなくなってしまうという心配もないとは言い切れないのだ。
はたして、韓流ブームが落ち着いている今後においても、「ヨン様」や「ビョン様」のように「1人所属事務所」から大躍進を遂げる芸能人は出てくるのだろうか。
引き続き、韓流スターの動向に注目していきたい。
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