<インタビュー>女優ハン・ヒョジュ、“俳優21人の彼女”になる資格
Wow!Korea / 2015年9月5日 9時41分
―今回は役柄としても挑戦的なものだし、監督自身も初の長編作でさらにファンタジーを説得力があるように描かなければならないものでしたが、演じるにあたって心配はありませんでしたか?
監督はCMの方を長くやっていらした方なので、きれいな映画になるだろうと確信していました。もちろんCMは15秒の芸術であり、映画は2時間のストーリーだから、方向性を失わずにいけるかという心配はありました。序盤では人物の感情について話すのが、若干足りないようにも思いました。しかしそれをすぐに適応して吸収してくださったので、信じてお任せしました。初めて作った映画にもかかわらず、信条を持って演出してくださり、監督のカラーがうまく出ていると思います。
―毎日顔が変わる男性を愛さなければならないイスをどのように分析して表現しようと思いましたか?
私も撮影時にイスの気持ちだった気がします。イスをよく理解できたし、うまく同化できたように思います。最初始める時は、ファンタジーなので計算された演技が必要だと思っていたのですが、実際に撮影に入ったら、感情が自然にこみあげてきました。幸い、シーンも順番に撮ったので、私のことのように、私の体のように感じるくらいに入り込んでしまいました。私自身が本当に感じなければ、見ている人にも本当のように思わないのではないでしょうか。ファンタジーであるほど、より一層そのような気持ちで演じなければ、観客を説得できないことですから。本気の力を信じていくことにしました。
―イスが見せるロマンスは、相手の俳優によって違うように感じましたが、それは自然の流れなのでしょうか?
今作でイスを演じる時は、本当にぱーっと開いて演じようと思いました。どの俳優さんが来るかによって。この俳優さんならこうしなきゃというのはありませんでした。イスという人物が映画ですることもストーリーを引っ張っていくのではなく、男性主人公の話を聞いてあげる立場だと思ったんです。受け入れて聞いてあげる相手だったので、現場でも顔を合わせると演技をしようとしました。だから現場の雰囲気がよく生かされたシーンが多かったです。ウジンがイスをなぜ愛したのかを振り返ってみると、イスは家具を売る女性だけど、家具を買う人に家具の話を重点的にするのではなく、人に対してよく質問する人物だったのではないかと思います。人間的な配慮がある女性だったし、親切で穏やかな話し方と飾らない声がウジンの心を動かしたのではないでしょうか。
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