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【イベントレポ】ユナク(超新星)がミュージカル「RENT」最終リハーサルに挑み、迫真の演技

Wow!Korea / 2015年9月12日 17時24分

「超新星」ユナク

1996年にアメリカ・ニューヨークの小さな劇場で誕生したミュージカル「RENT」は、公開後わずか2か月後にブロードウェイに進出し、トニー賞4部門、ピューリッツアー賞、オーピー賞などを受賞した、世界有数のミュージカル。1830年ごろのパリの下町を題材にしたプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」をベースに、20世紀末のニューヨークに舞台を置き換え、当時の若者の生き方や世相がドラマチックに描かれている。若き芸術家、音楽家たちが、貧困、エイズ、ドラッグ、同性愛といった死と隣り合わせの生々しい問題に直面しながらも、愛や友情を信じ、夢に向かって輝き続けようとする姿が、バラエティー豊かなミュージカルナンバーによって生き生きと感動的に描き出されている作品だ。

ブロードウェイでは12年4か月ものロングラン、世界15か国で各国版の上演、2006年には映画化もされ、今なお世界中で愛されている作品である。日本では2008、2010、2012年に日本版が上演され、今年9、10月に再演が決定。前回からの続投キャストである上木彩矢やソニンに加え、今回は村井良大、堂珍嘉邦、ユナク(超新星)らが初めてキャスティングされた。HIV感染者であるミュージシャン・ロジャー役には、堂珍とユナクがダブルキャストで挑むことになった。

9月8日にシアタークリエ(東京)で初日を迎え、翌日の9日19時公演にてユナクが演じるロジャーがお目見えするのにあたり、当日13時より最終リハーサルであるゲネプロが行われた。

このゲネプロは本番同様に行われ、客席では関係者や出演しないダブルキャストの出演者などが大勢見守った。劇場特有の緊張感と、舞台上に組まれた鉄骨の舞台装置の重厚感が相まって、開始前はソワソワとした雰囲気。客席には「超新星」のメンバーであるソンモとジヒョクも姿を見せ、ジヒョクの手には「ユナク」と書かれたうちわも。

幕開けと同時に、おもむろに舞台に現れたロジャー役のユナクは、どこか暗い部分を持っているような様子。しかし楽曲に合わせながら徐々にエンジンが入りはじめ、「Rent」ではレント(家賃)を払えない苦悩を歌い、マーク役の村井と迫力のかけ合いを見せ、関係者をうならせた。マーク役の村井は素朴な青年を巧みに演じ、ストーリーテラーのような役割をしっかりと果たし、客席を引き込んだ。

製作発表の際に、ユナクがお気に入りの曲として挙げたロジャーのソロ曲「One Song Glory」では、舞台装置を巧みに使い、舞台狭しと動いていた。互いに恋に落ちるミミ(Sowelu)との出会いのシーンでは、マッチをつけろうそくに火を灯すロマンチックな情景を描いた。マッチを擦った匂いが客席まで届き、舞台のライブ感が伝わってくる。最近バラエティー番組でもよく見るIVANも、この日エンジェル役として初めてお目見えした。同性愛者であるエンジェルを妖艶に演じ、ソロ曲をしっかり歌い上げた。このときばかりはロジャー役であるユナクも舞台上で盛り上がり、「フー!」と歓声を上げるほど。エンジェルと恋に落ちるコリンズ役の加藤潤一は、包容力のある人間味あふれるコリンズを演じ、舞台上で存在感を見せた。その後のロジャーとミミのデュエット曲「Another Day」ではキスシーンもあり、ユナクの俳優としてのすごみも感じられる場面となった。心の葛藤を表現しながらも、「運命を信じたい怖がらず歩こう」と歌い上げるシーンではすがすがしい表情を見せ、若者の未来へ向けたエネルギーが感じられた。

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