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【インタビュー】イ・ビョンホン「単純なアクション映画ではなく、“一つの悲劇的なラブストーリー”として届けたい」

Wow!Korea / 2016年1月23日 15時18分

―イ・ビョンホンさんも現在はハリウッドでの活躍が目覚しいですが、韓国映画とハリウッド映画の制作現場の違いはあるのでしょうか?

韓国の場合、徹夜をしてでも撮影を続け、順調に撮影が進むと、計画にないものまで今日撮ってしまおうという雰囲気になります。つまり、その時の気分や感情によってどんどん変化していくという所が韓国の現場では見られますね。一方のハリウッドの場合は、スタートの時間と終わる時間がキッチリ決まっていて、多少時間をオーバーしてしまうとスタジオ側の予算が膨らんでしまうので、できるだけスケジュールを守るという非常に合理的なやり方です。実は、私は最初、その合理的なシステムに慣れませんでした。でも、だんだんやっていくうちに、自分の時間も有効に使えるからいいなと思えてきて…(笑)。ただ、ちょっと虚しいなと思う時もあります。というのも、韓国の場合、自分の状態があまり良くなくて撮影がちょっと難しいかなということを話せば、分かってもらえるんです。人情が通じるというか。雰囲気を見ながら対処してくれることがあるのですが、ハリウッドの場合、プロらしくないと言われてしまいます。そんなふうに両方に長所と短所があるような気がしますね。

―何作かハリウッドの大作に出演してみて、その経験はビョンホンさん自身にどんな影響を与えたのでしょうか?

言葉、文化、情緒、精神世界などすべてが違いますので、他の俳優たちと同等のレベルで演技をするのは大変難しいことです。ただ、自分に与えられた新たなチャンスであることは間違いないので、どこまでできるかはわかりませんが、肩の力を抜いて楽しんでやってみたいですね。

―ハリウッドでの経験が与えた影響はありますか?

他の俳優さんの演技を見て、自分の中にある、“人に対する理解の幅”、“感情表現の幅”が広がり豊かになっていくような気がしました。

―ハリウッドでの活躍が目立つ中、今後は韓国とアメリカのどちらに比重を置きたいという考えはありますか?

今現在、韓国とアメリカを行ったり来たりしていて、ちょうど半々という具合です。ただ、やはり自分が得意とするのは、韓国語の演技であり、韓国人特有の情緒をスクリーンで表現することですので、基本的なベースは今までと変わらず韓国になるかと思います。今は自分に舞い込んだ仕事に対して、分け隔てなく必死に臨むだけですね。

―演者としてのキャリア、経験は積み上げたと思います。生粋の映画好きでもあるビョンホンさんですが、いつか監督をしてみたいとは思いますか?

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