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<Wコラム>名優が火をつけたチャン・グンソクの俳優魂

Wow!Korea / 2016年4月28日 21時44分

公式サイトの視聴者掲示板に「チャン・グンソクの目の演技がいい」と称賛されるのも当然かもしれない。

■生まれ変わる決意

2006年に放送された『ファン・ジニ』。禁じられた恋に苦しむウノ役のチャン・グンソクは、端正な美少年だった。あのときのピュアなイメージに惹かれてファンになった人も多いだろう。

『ファン・ジニ』に続いて2008年には『快刀ホン・ギルドン』で再び時代劇に出たが、ガラリとイメージを変え、後のラブコメを想定させるような奔放な演技を披露した。

2009年に、『美男<イケメン>ですね』でついに大ブレーク。韓流の若手スターのトップに躍り出た。演技だけでなく、音楽活動でも大人気を博し、グンちゃん旋風はとどまるところを知らなかった。

しかし、主演ドラマの『ラブレイン』と『キレイな男』は視聴率で大苦戦して、チャン・グンソクも逆風を浴びなければならなかった。

なにごとも、山あり谷あり、である。その谷を越えてめぐってきたのが『テバク』の主演だった。意気込みは半端ではない。

「イメージを変えるために、作品選びに慎重になっていました。今度は、演技力と誠実さで武装して生まれ変わったチャン・グンソクに期待してください。」

この言葉は痛快だった。チャン・グンソクは自ら「生まれ変わる」と宣言したのだ。そうであるならば、彼の新しい演技を大いに楽しもうではないか。

■名優と見事に渡り合う

究極的に言えば、視聴率に決定的に影響するのは企画と脚本であろう。特に、ドラマが面白くなるかどうかは脚本にかかっている。脚本の出来がよくないと、どんなに名優が演じても、その演技を生かしきれなくなってしまう。

そして、『テバク』の脚本を担当するのはクォン・スンギュ氏である。過去に『ペク・ドンス』(2011年/平均視聴率が18.5%)と『火の女神ジョンイ』(2013年/平均視聴率が12.0%)を執筆している。

クォン・スンギュ氏は「テギルは苦労の連続という役ですが、チャン・グンソク氏の作品に対する熱意が凄い」と語っている。

その熱意に応えて、クォン・スンギュ氏の脚本も、今後はストーリーが波瀾に満ちていくのだろう。それは、チャン・グンソクにしても望むところだ。

ただし、第10話までを見るかぎりでは、チャン・グンソクの出番はそれほど多くない。主人公ではあるが、彼の関わらない場でも次々に物語が進行している。

けれど、第11話以降は、そういうわけにはいかないだろう。チャン・グンソクが演じるテギルがドラマ全般に幅広く出てきて、物語を大いに活性化させるはずだ。

第9話で、テギルが初めて粛宗と相対する場面はとても印象深かった。粛宗を演じたチェ・ミンスの演技は堂に入ったものだったが、チャン・グンソクもチェ・ミンスを相手に緊迫した場面を見事に演じきっていた。

名優を相手に堂々と渡り合うチャン・グンソク。まさに、名優たちがチャン・グンソクの俳優魂に火をつけたのである。

文=康熙奉(カンヒボン)

(ロコレ提供)

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