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<Wコラム>日本と違う韓国のビックリ~酒の飲み方

Wow!Korea / 2016年4月29日 21時56分

韓国で酒といえば、焼酎である。(写真提供:ロコレ)

■ビール党は少なかった

韓国で酒といえば、焼酎である。

10年ほど前、地方をまわっていて食堂に入ると、私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)を除いてみんな焼酎を飲んでいる、ということがよくあった。

私はビールを頼むのだが、食堂に置いていないこともあったりして、店のアジュンマ(おばさん)があわてて外に買いに行っていた。それほど、地方の食堂でビールを飲むというのはポピュラーではなかったのだ。今では、ビールを飲む人が少しずつ増えてきているようだが…。

まだ貧しかった1960年代を描いた韓国ドラマを見ていると、出てくる男たちはこぞってマッコリを飲んでいる。当時は「酒といえばマッコリ」だったことが、ドラマを通してわかってくる。

ただし、今、ソウルでマッコリを飲んでいる人はあまり見かけない。「マッコリは貧しかった時代の安酒」というイメージがあるせいか、見栄っ張りの韓国人はマッコリなど眼中にない様子で焼酎ばかり飲んでいる。

その飲み方にもしきたりがある。お湯や水で割らない、継ぎ足しはしない、女性はお酌をしない…などである。

■割り勘はほとんどない

酒の飲み方にも「長幼の序」が出る。

韓国では、年下が年上の前で酒を飲むときには、顔をそむけたりしている。

失礼では?

そう考えるのは日本的すぎる。

韓国の慣習では、年下が年上の前で酒を飲むのは生意気なので、失礼がないように横を向きながらコッソリ飲むのである。

ただし、ずっとそれをやられては、年上も落ちついて飲めない。

「横を向かなくていいよ」

そう年上が年下を促したり、逆に年下が年上に向かって「横を向かなくていいですか」と断ったりしている。

こんなやりとりこそ、日本から見たら「面倒くさい」と思うかもしれない。

酒の勘定でも割り勘はほとんどない。結局は誰かがまとめて払うことになる。

この場合、払う人は暗黙の了解で決まっている。かならず年長者が率先して払うわけではない。「誘った人」、「肩書きが上の人」、「お金を持っている人」、「今日は絶対に払いたいと思っている人」、「やっぱり年上の人」などが払う立場になる。

仮に「割り勘にしよう」と誰かが言いだしたりしたら、「そんな日本人みたいなことをするな!」と年長者が一喝するだろう。

ただ、若者の間では、合理的なやり方だとして割り勘が見られるようになってきたのだが…。

■『冬のソナタ』で有名な海岸

韓国のあちこちで飲み歩いてきたので、酒に関しては様々な記憶があるが、1つだけ思い出してみよう。

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