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<Wコラム>『テバク』第11話! さらに視聴率をアップできるか

Wow!Korea / 2016年5月2日 22時15分

もう1つ、第9話で見逃せなかったのは、チャン・グンソクが演じる主役のテギルが粛宗と初めて面会したことだ。これは、世間の底辺で生きてきたテギルがようやく王宮にデビューした瞬間でもあった。

■ネットで評判になった『テバク』

テギルと粛宗の面会シーンは見応えがあった。

特に、テギルを見る粛宗が印象的だった。それは、得体の知れない若者に警戒しつつも、どこか温かく見守るような慈愛のかけらが表情に潜んでいたからだ。冷徹な粛宗にしては珍しいことであった。

テギルに扮するチャン・グンソクの溌剌とした演技も良かった。やはり彼は“華”を持った俳優だ。他人に踏みつけられるような場面ではなく、両班(ヤンバン)のような高貴な服装のほうがずっとよく似合う。

今後はそんなスタイルが多くなっていくのだろう。画面も大いに映えてくるはずだ。

以上のように第9話は見どころが多かったのだが、実はこの第9話は第8話より視聴率が0.7%下がっている。

ドラマが非常に面白かったのに、残念な結果になってしまった。

しかし、「『テバク』が面白い」という評判は瞬時にネットで広まり、それが第10話で視聴率が0.9%上昇するきっかけとなった。

やはり面白くなれば視聴率にすぐ反映される。韓国の場合はその波及度がいつもきわめて速いのである。

■チャン・グンソクへの期待が高まる

第10話までの『テバク』。視聴者の意見は次のように集約できる。

◆粛宗を演じるチェ・ミンスのカリスマ性あふれる演技が大評判になっている。

◆テギルが最強の師匠キム・チェゴンに弟子入りして厳しい修業に明け暮れたときから、チャン・グンソクの演技に対する評価が高まった。

◆李麟佐(イ・インジャ)に扮するチョン・グァンリョルの曲者(くせもの)ぶりが好評である。

◆女優陣(イム・ジヨン、ユン・ジンソ)の演技は満足度が高くない。

◆ヨニングン(後の英祖)に扮したヨ・ジングがよくやっている。彼は、子役から大人の俳優へと確実に成長している。

◆脚本は序盤で中だるみがあった。本格派時代劇としてスタートしながら、物語の主導権が若者たちに移ったあたりで方向性がやや変わった。しかし、中盤に入ってから再び本格派時代劇として緊迫感が増して面白くなった。

このように、おおむね好評を博している『テバク』。今後は主人公のテギルが物語を大きく動かす軸となる。

それだけ、チャン・グンソクの演技が重要になる。チェ・ミンス、チョン・グァンリョルというベテラン俳優を相手に、チャン・グンソクがどのように魅力的なテギル像を作っていくのか。

チャン・グンソクへの期待は高まる一方である。

文=康熙奉(カンヒボン)

(ロコレ提供)

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