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<Wコラム>兵役解説/陸軍軍楽隊と義務警察

Wow!Korea / 2016年5月5日 22時44分

次に義務警察を見てみよう。

もともと義務警察は、普通の警察官の任務を補う形で「デモの鎮圧」「国会や空港周辺の治安維持」「交通整理や派出所勤務」などを行なってきた。

実際に、警察官の人手が足りない状況の中で、兵役対象者に警察の手伝いをさせてきたのである。兵役の義務を負う側からしても、市民生活の保護に貢献できるというやり甲斐があった。

そういう意味では、とても有益な軍務代替制度であり、その中の一つがソウル地方警察庁の警察広報団なのだ。現実的に芸能人が数多く在籍してきており、現在は「東方神起」のチャンミン、「SUPER JUNIOR」のドンヘとシウォンが所属している。

■多様な兵役遂行の時代へ

陸軍軍楽隊と義務警察は、兵役中に芸能人が特技を生かせる場所として有効である。それは間違いない。

ただし、決定的に違うのは、陸軍軍楽隊は軍隊であるのに対して、義務警察はそうではないということだ。日々の生活で受ける重圧には差がある。

その点を突いて、義務警察の警察広報団には批判が向けられることがある。特に、軍事境界線の警戒で厳しい軍務を経験した人たちから、「兵役の代替にしても警察広報団という存在はいかがなものか」という声があがってくる。

それを意識すればするほど、義務警察の警察広報団に所属するメンバーは身が引き締まるだろう。「国民から職務に取り組む姿勢を見られている」と感じざるをえないのだ。

ただし、義務警察に入る兵役遂行者が軍務を行なわないわけではない。彼らも最初は4週間の新兵訓練を受けている。通常の兵士に比べると1週間短いが、その分、効率的な訓練で新兵としての基礎を身につけていく。

兵役を全うする方法は、今後ますます多様化するだろう。近代兵器の装備によって今では以前ほどの兵力を維持しなくてもいい状況になっている。現に国防省は2022年までに兵士の数を63万人から約52万人に減らす計画を立てている。

そういう流れの中で、むしろ軍楽隊や警察広報団の人員を増やしてもいいのではないだろうか。兵役の遂行にも、ダイバーシティ(多様性)というものが求められているのである。

文=康熙奉(カンヒボン)

(ロコレ提供)

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