1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アジア・韓流

<Wコラム>ペ・ヨンジュン 過去への旅路~「愛の挨拶」で衝撃のデビュー

Wow!Korea / 2016年5月13日 15時35分

そんな中で、九死に一生を得る出来事があった。あやうく溺死しそうになってしまったのだ。

■撮影中に溺れる

ときは真冬だった。相手役の女優が川に靴を投げ入れたら、それを取りにいくという設定だった。

確かに真冬の川では危険なシーンなのだが、ペ・ヨンジュンは果敢に挑戦しようとした。しかも、彼は水泳に自信があった。

けれど、女優が投げた靴が意外と遠くまで飛んでしまったことが誤算だった。ペ・ヨンジュンはすぐに川に飛び込んで取りに行ったが、ジーパンをはいていたこともあって次第に身動きができなくなり、不覚にも溺れてしまった。けれど、カメラは回っている。必死に演技もしなくてはならない。さすがのタフガイも水を大量に飲んで苦しかった。

ようやく助け出されたとき、ペ・ヨンジュンは震えながら言った。「本当に死ぬところでした」。

それを聞いたチョン・ギサンは「確かに、お前は本当に死ぬ思いだったことだろう」と軽く言葉を返してくるだけだった。

監督からすれば、おかげで迫真のシーンを撮れたという思いだったのかも。ペ・ヨンジュンにしてみれば散々な出来事だったが、同時に現場の厳しさも思い知らされた。

一方、「愛の挨拶」は放送を重ねる度に評判となり、ペ・ヨンジュンの経歴を知りたいという問い合わせがKBSに殺到するようになった。また、ドラマのロケがひんぱんに行なわれるソウルの弘益(ホンイク)大学の周辺には、ペ・ヨンジュンを一目見ようと大勢のファンが集まり、撮影時はいつも人だかりができた。

「すごく震えます。僕のことを知りたいと思う人がいて、ファンレターまでたくさんいただくのですから……」。ペ・ヨンジュンはそう言って感激を新たにした。

■春風のような美男子

マスコミの評判もよく、新しいスターとしてペ・ヨンジュンは好意的に韓国の芸能界に迎えられた。

たとえば、日刊紙のイルガン・スポーツは新人のペ・ヨンジュンを次のように論評している。

「KBSのドラマ『愛の挨拶』に登場するペ・ヨンジュンは、黒ぶちメガネをかけながら爽やかな微笑を見せ、少女たちの心を春風のようにときめかせる美男子だ。

180センチの長身で体重は68キロ。若干やせた体型であるが、弱いイメージはなく、ボディービルディングで鍛えた堂々たる肉体を服の中に隠している。

ドラマの中で大学1年生のヨンミン役として登場するペ・ヨンジュンは、同じ学科の女子大生(ソン・ヒョナ)のことを好きになりながらも、言葉一つ発することができない内向的な演技を見せる。

それがまた、女性たちの母性本能を刺激している。他の男と言葉を交わす愛する女性の姿を、遠いところからじっと見つめている彼の純粋な眼の動きが印象的だ。感受性が鋭く純粋な男性であるヨンミンは、ペ・ヨンジュンの実際の姿とも本当に似ている。

もともと内向的な性格のペ・ヨンジュンは、自分が出演するドラマについては直接顔を上げて見ることもできないそうだ」。

まさに、ペ・ヨンジュンはデビュー作で一気にスターダムにのぼった。その登場はあまりに新鮮で衝撃的だった。

(次回に続く)

文=康熙奉(カンヒボン)

(ロコレ提供)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください