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<Wコラム>『テバク』! 日本初放送のための歴史解説

Wow!Korea / 2016年5月17日 19時38分

チャン・グンソクが主人公のテギルを演じている(写真提供:OSEN)

チャン・グンソクが主演する話題の新作時代劇『テバク』。ヨ・ジング、イム・ジヨン、チェ・ミンス、チョン・グァンリョルという共演陣も多彩な顔ぶれで、キャストの充実ぶりは申し分ない。撮影前からチャン・グンソクは「テギルというキャラクターが気に入っている」と意欲満々だった。

■ワクワクするような時代設定

ドラマ『テバク』で注目すべきは、朝鮮王朝で一番面白い時代を舞台にしていることである。

面白い時代とは?

それは、朝鮮王朝の19代王・粛宗(スクチョン)から21代王・英祖(ヨンジョ)に至る時代だ。

とにかく、粛宗は女性関係が派手だったこともあり、王家では正室と側室の間で様々な事件が起きている。その中では特に、「朝鮮王朝随一の悪女」と言われる張禧嬪(チャン・ヒビン)と、ドラマ『トンイ』の主人公になった淑嬪(スクピン)・崔(チェ)氏が有名である。

興味深いのは、チャン・グンソクが演じるテギルとヨ・ジングが扮する英祖が兄弟となっている点だ。英祖は母が淑嬪・崔氏で、生まれたのが1694年だが、その前年にわずか2か月で早世した兄がいた。

その兄が実は早世したのではなく捨てられていたのだ、という設定になっているのが『テバク』のポイントだ。捨てられた王子がテギルというイカサマ師になって、やがて国王となった英祖と国家を賭けた大勝負を争うことになる…こういう展開だからドラマが面白くないわけがない。

■粛宗をめぐる女性たち

『テバク』の脚本を担当するのは今年40歳のクォン・スンギュ氏。過去に『ペク・ドンス』と『火の女神ジョンイ』の脚本を書いている。

時代劇というと、大ヒット作は女性脚本家の場合が多いのだが、男性のクォン・スンギュ氏は大がかりなストーリー設定に定評がある。その点で大いに期待できる。

それでは、『テバク』の背景になっている時代について説明しておこう。

朝鮮王朝の19代王だった粛宗(スクチョン)。ドラマ『テバク』では、名優のチェ・ミンスが演じている。

歴史上で見ると、粛宗には合計で4人の正室がいた。

最初の正室は仁敬(インギョン)王后だったが、天然痘のためにわずか19歳で亡くなっている。

二番目の正室は仁顕(イニョン)王后で、人格が優れていて多くの人から慕われたが、子供に恵まれなかったために、次第に粛宗の寵愛を失っていった。

代わって粛宗に愛されたのが張禧嬪であった。

一介の宮女にすぎなかった張禧嬪。巧みに粛宗に近づき、ついには粛宗との子を成して宮中での権勢をほしいままにした。

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