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<Wコラム>「東方神起」ユンホの快挙が「芸能界の兵役問題」を改善させる

Wow!Korea / 2016年5月17日 20時55分

人気稼業である以上、スターは国民のどんな声も意識せざるをえない。入隊が遅れればそれだけ軍務を他の人以上に立派にやり遂げなくてはならない、という強い使命感を持ってスターは入隊していくのである。

■大韓民国の息子

「兵役はスターの墓場」

かつてはこんな言葉が生きていた。兵役による2年近い空白は人気凋落の原因になる、というわけだ。

確かに、以前の芸能界では兵役のブランクによって人気を落としたスターが何人もいた。しかし、今は時代が違う。

むしろ、兵役をやり遂げることで、人間的な評価を高めて人気を維持できるケースが多くなっている。つまり、兵役は「墓場」どころか「絶頂期」につながる過程になる、とも言われてきた。

訓練があまりに厳しいことから「男の中の男」と呼ばれる海兵隊に自ら志願したヒョンビンが、立派に軍務を終えて評価を高めたことは特筆すべきことだ。

そのヒョンビンを上回る評価を受けたと思われるのが、「東方神起」のユンホである。

それを一番実感したのは、ソウル新聞が「大韓民国の息子」という大見出しを掲げたときだ。

この表現のニュアンスというのは、日本ではちょっとわからないかもしれない。「国民の妹」、「国民の娘」、「国民の~」という言い方は韓国でよく使われるものだが、「大韓民国の息子」という大見出しには、誇らしくて頼もしい感情がたっぷり込められている。

新聞がこういう大見出しを掲げるということは、国民の声を代弁していると言っていい。ユンホの特級戦士選抜というニュースは、それほど国民にアピールしたのである。

■芸能界の立場を高めた

過去に芸能人で特級戦士に選ばれた人は何人もいるが、ユンホの場合は別格な扱いだった。なにしろ、陸軍の公式サイトには、第26師団のシン・イノ師団長とユンホのツーショット写真が華々しく掲載された。

ユンホが受けた賞状を師団長が一緒に持ってくれている写真には驚いた。

師団長は少将である。一方のユンホは一等兵。階級制度が厳しい軍隊で、少将と一等兵が対等に並んで写っている写真というのも、きわめて異例である。それほどユンホの特級戦士選抜は陸軍も大々的に報道したかったのである。

これは何を意味するのか。

「国民から軍の活動を好意的に見てもらうためには、いかに芸能界のスターの存在が欠かせないか」を軍幹部が如実に理解していることの表れであろう。それが、公式サイトへのツーショット写真掲載につながった。

とりわけ、ユンホの存在感が大きい。東方神起のメンバーとして世界中で知られる大スターが、兵役で軍隊に入っても超一流の実力を示す…このことは、芸能界の立場を大いに高める快挙であった。

その影響は小さくない。スポーツ選手のような兵役免除の特典がなく、芸能兵も廃止されてしまった今、それに代わる恩恵をスターには与えてもいいのではないか。そういう議論が起こっても不思議ではない。そういう機運を醸成したという観点でも、今回のユンホの特級戦士選抜は重要な意味を持つ。

彼の残りの軍務は11か月。さらにどんな活躍をして「大韓民国の息子」という名声を高めていくのだろうか。

文=康熙奉(カンヒボン)

(ロコレ提供)

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