<Wコラム>「芸能兵」はなぜ廃止されてしまったのか
Wow!Korea / 2016年5月18日 22時46分
『現場21』の放送による韓国人の怒りは凄まじく、連日国防省には芸能兵に関する苦情や実態を明かせというクレームの電話が鳴りやまない状況が続いた。
■一番の広報活動とは?
各マスコミはこぞって芸能兵の実態の解明を進めていく。
その過程で、芸能兵が使っている施設の充実度や、給料、外出許可などが一般兵と比較にならないほど優遇されていたことが発覚した。
事態がここまで大きくなると、韓国内では芸能兵の存在意義に関する討論が活発になった。その中でもっとも焦点が当てられたのが、「韓国は徴兵制を導入しているのに、軍の広報活動をする必要があるのか」というものだ。
確かに、徴兵制がなければ軍のイメージアップを図る必要もあるが、実態はそうではない。また、芸能兵の活動の一環として行なわれる軍内の慰問活動にしても同様である。
女性と接することが少ない軍生活の中で、女性アイドルが慰問に訪れるなら気合も入るだろうが、「果たして男性アイドルが慰問に訪れることで、部隊内の士気はあがるのだろうか」という疑問の声まで上がった。
その結果、2013年7月には芸能兵制度の廃止が国防省によって決定された。また、軍楽隊や義務警察、公益勤務に就く芸能人に対しても、警戒の目が向けられるようになった。
そのため、これらの部隊に配属されるためには、それなりの実績を示さなければ、国民の多くが納得しない土壌ができあがってしまった。
近年ではそうした疑惑の目を払拭するかのように、「東方神起」のユンホなど入隊したスターたちが優秀な成績で新兵訓練を修了している。こうしたスターたちの頑張りこそが、一番の広報活動につながるのではないだろうか。
(ロコレ提供)
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