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<Wコラム>役立つ歴史知識! 『テバク』序盤がよくわかるワンポイント解説

Wow!Korea / 2016年5月21日 9時27分

■鍵を握る人物を探せ!

〔ポイント6〕主人公のテギルとは?

実は、淑嬪・崔氏はヨニングンを産む前年の1693年に粛宗の息子を産んでいる。名前は永寿君(ヨンスグン)と言う。しかし、2か月あまりで早世してしまった。この永寿君が死んだのではなく捨てられたのだ、というように物語が作られたのが『テバク』である。捨てられた永寿君が淑嬪・崔氏のかつての夫に育てられてテギルになるというのが、『テバク』の重要な設定になっていた。

〔ポイント7〕テギルは実在した?

残念ながら、テギルは架空の人物である。史実では、永寿君は捨てられたのではなく、乳児の間に死んでしまっている。名前には「永寿」という長寿を連想させる漢字が入っているのに、実際はあまりに短命だった。しかし、「実は生きていた」という『テバク』の設定は面白い。実際、そういう設定がストーリーを奔放に動かす役回りを演じることができるからだ。

〔ポイント8〕重要なキーマンは?

『テバク』の物語を大きく動かす人物は、チョン・グァンリョルが演じている李麟佐(イ・インジャ)である。この人物は、英祖が即位した4年後の1728年に政府転覆をはかって反乱を起こす。これは当時の朝鮮王朝を揺るがす大事件だった。しかし、それ以前の李麟佐の足跡は謎に包まれている。それにもかかわらず、『テバク』では李麟佐を最初から全面に出している。間違いなく彼こそが『テバク』のキーマンである。

■後継者争いの結末

〔ポイント9〕テギルはどうなる?

成人したテギルの役でチャン・グンソクが本格的に出てくるのは第3話の後半からだ。そのとき、テギルは20歳になっていた。彼は1693年に生まれて捨てられてしまったという設定なので、第3話の後半からは時代が1713年に移っていた。ちなみに、淑嬪・崔氏が48歳で世を去ったのが1718年で、粛宗は1720年に59歳で亡くなっている。

〔ポイント10〕粛宗の後継者争いの結果は?

景宗とヨニングンの他に、粛宗が溺愛していた息子がいた。側室が1699年に産んだ延齢君(ヨンニョングン)である。彼は頭脳明晰で、とても親孝行だった。『テバク』の中にも延齢君がよく出てきて粛宗の肩をもんでいた。実際にも、粛宗はこの延齢君をとても気に入っていて、景宗と代えて後継者にしたいという腹積もりを持っていた。しかし、肝心の延齢君が1718年に19歳で早世してしまった。粛宗の嘆きは大きく、それが寿命を縮めたとも言われている。結局、長男の景宗が予定どおり、1720年に粛宗が亡くなった後に王位を継いだ。だが、景宗も即位4年で世を去り、1724年に英祖が即位して満願をかなえた。

文=康熙奉(カンヒボン)

(ロコレ提供)

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