<Wコラム>「2PM」ジュノ、突き抜けていく感性!
Wow!Korea / 2016年5月21日 21時45分
■さらに発展していく可能性
演技とは、日常生活の中で私たちが見せる感情の動きをそのまま自然体で演じるものである。つまり、自分の感性を生かせる表現手段なのだ。それだけに、経験を積めば、確実に演技力は上達する。
たとえば、つたない演技しかできなかった俳優も5年経てば、周囲を納得させられる演技力を備えるものだ。
しかし、勘が良くない人は、一人前になれても、それ以上にはなれない。最後のプラスアルファを持っているかどうかで、俳優の真価が問われる。
以上が私の俳優論なのだが、最近は規格外の俳優が次々に出てくる。多くは、K-POP出身の若者たちである。
かつては、韓国でもK-POPのアイドルをいきなり主役に起用して、演技不足からバッシングされることがあった。
しかし、今はそんなことがない。K-POP出身の若者は無難に演技をこなしていく。長い練習生期間に歌やダンスだけでなく、演技の訓練もしている賜物ではないだろうか。K-POPには、実に器用で才能豊かな若者が多い。
その中で特に注目していたのが、ジュノ(2PM)である。彼の音楽的才能は言うまでもないことであり、あの声は持って生まれた天性を感じる。それでいて、演技の世界でもジュノは勘の良さをいかんなく発揮している。一人前のレベルで止まるのではなく、そこからさらに発展していく可能性を感じさせてくれる。
■「ニックネームに合うように!」
ジュノでよく覚えているのは、「会話のセンスがいいね」ということだった。
あれは、日本デビューを果たした「2PM」が東京・両国国技館でライブを開催したときのことだった。それに先立って、2010年12月6日に「2PM」は、ホテルニューオータニで日本デビューを記念した記者会見を行なった。
「日本で仕事以外で何がしたいか?」と問われて、ジュノは「ラーメンが食べたいです」と答えていたが、これは想定内の韓国人らしい答えであった。真骨頂はその次だ。「それぞれのメンバーにとって“野獣アイドル”とは?」という質問があり、ジュノのこう答えていた。
「韓国でデビューした当初は、“野獣アイドル”というニックネームではありませんでした。活動を続けているうちにそう呼ばれるようになりました。日本では、最初から“野獣アイドル”と言われていますので、ニックネームに合うような格好いいパフォーマンスをみなさんにお見せしたいと思っています」
質問の意図を十分にくんだ的確な答えだった。勘がいいから、こういう語りができるのだろう。
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