<Wコラム>チャン・グンソク『テバク』から始まる新しい挑戦~苦悩の日々から光明が見えた
Wow!Korea / 2016年5月25日 19時48分
まさに、チャン・グンソクの意欲がひしひしと伝わってくる。
しかし、『ラブレイン』は韓国では視聴率が惨敗におわった。最高でも視聴率が6.4%であり、5%を切ることもあった。
視聴率が作品のすべてではないが、それでも視聴率がよくないと主役への風当たりは相当に強くなる。
■「この作品をのがしたくない」
チャン・グンソクとユナが主演したというのに、なぜ『ラブレイン』は視聴者の評価が低かったのか。
理由としては、ユン・ソクホ監督の繊細な演出スタイルが韓国で飽きられていたことが挙げられる。四季シリーズでいうと、前半の『秋の童話』と『冬のソナタ』は大成功していたが、後半の『夏の香り』と『春のワルツ』は視聴率がサッパリだった。抒情的な描き方と美しい映像がすばらしいのだが、その演出スタイルがまったく変わらないことで、視聴者が食傷気味になった点は否めない。それが『ラブレイン』にも及んでしまった。
チャン・グンソクは、そのあおりを受けてしまった格好になった。1970年代の主人公を演じたときの彼は、ナイーブな感受性を大いに感じさせてくれたし、そのピュアなイメージは『ファン・ジニ』のウノ役をやったときと何ら変わらないことを示していた。
しかし、視聴率が良くなかったことで、チャン・グンソクも少なからず傷ついた。
結果的に再びラブコメに戻り、『キレイな男』に主演したのだが、こちらも視聴率が低調だった。平均で4%という有様で、2013年の地上波3局の中で最低視聴率ドラマになってしまった。
歌手活動のほうは絶好調だったが、二本柱のもう1つの柱の俳優業のほうは停滞していた。さしもの楽天家も、自信を失いかけてしまったのも仕方がない。
雌伏2年。チャン・グンソクに最大のチャンスが訪れた。『テバク』の主演を依頼されたのだ。シナリオを読んだとき、チャン・グンソクは「この作品を絶対にのがしたくない」と思った。それほど手応えを感じるシナリオだった。
文=康熙奉〔カンヒボン〕
(ロコレ提供)
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