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<Wコラム>韓国女性の生き方~韓国女性が経験した日本の震災

Wow!Korea / 2016年5月31日 17時53分

<Wコラム>韓国女性の生き方~韓国女性が経験した日本の震災

■5年前を思い出す

今回の熊本地震でお亡くなりになった方々に心から哀悼の意を表します。被災された方々にお見舞い申し上げます。

韓国は地震がない国なのですが、私も日本で大きな地震を体験しました。2011年3月11日の東日本大震災です。

みなさんは、どこで何をしていましたか。私は東京・千代田区にある事務所で仕事をしていました。

軽く揺れ始めた時はめまいかと思いました。ひとりでいて声をかける同僚もいなかったのですが、なぜか本能的に非常口へ向かいました。4階でしたが大通りを見下ろしたら通行人が上を見上げていました。ビルの揺れを気にしていたのでしょう。

これは間違いなく地震だと判断がつき、外に出ようとしたら、上の階からダダダダと降りてくる足音や叫び声が聞こえてきました。何人かが、激しく揺れるビルの壁にしがみついて怯えながら階段を降りていきました。

あまりの恐怖感で泣きたくなりました。やっと大通りに出るとサラリーマンやOLで大通りが一瞬埋まってしまいました。サイレンの音がしました。20メートル先では水道管が破裂したのか、水が噴水みたいにあふれ出ていました。向かいのビルからはガラスが割れて破片が落ちてきました。

■12キロを歩いて帰宅

消防隊がかけつけてきました。救急車も通り過ぎました。見覚えのある某テレビ局の女子アナウンサーがマイクを握って途方にくれた面持ちで現われました。たまたま近所で取材をしていたのでしょうか。

10階建てのビルが隣のビルとぶつかりそうにゆらゆらと揺れました。見ていると体がブルブル震えてきました。事務所に戻ったのは2時間ほど経ってからでした。

さっそく韓国のネットを開いてみました。早くも「東京、強震」という速報が出ていました。

ふと、実家の家族が心配しているだろうと思い、母の携帯へ掛けました。「今東京で大きな地震が起きたけど、私は無事ですから安心してください」と報告しました。

ところが、地震の速報がまだ母の耳まで届いていないのか、地震がない国に住んでいるせいで縁遠く感じたのか、意外とのんきで、「そう、わかった。あのね、今度里帰りしたときに、ぜひお祓いしようね」と言ってきました。赤ちゃんを授かるために神様にお祈りをしようということです。

「まったく、こっちは緊迫しているのよ。子供どころか今は私の命が危ないよ!」私はかちんときて電話を切ってしまいました。

「ああ、電話して損した」

余震が続く中、ようやく主人と電話がつながり12キロ離れた家まで一緒に歩いて帰宅しました。

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