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<Wコラム>『テバク』を選んだチャン・グンソクの成否は?

Wow!Korea / 2016年6月6日 19時13分

■名優たちの存在感

演技がうまい俳優の必須条件に「勘の良さ」がある。

どんなにセリフを頭にしみこませても、どんなに練習を重ねても、勘の悪い俳優は視聴者の肥えた目を納得させることはできない。

逆に、勘のいい俳優は、その持ち味を存分に発揮して視聴者をうならせる。チャン・グンソクの場合も、天性の勘の良さを持っている。特に、表情が極端に変わる場合(喜怒哀楽が激しく変化するとき)の切り替えが見事である。

子役時代からの経験も生きていると思うが、それ以上に大きいのは、生まれ持った表現力だ。

演じたテギルは苦難の中で生き方が縦横に変わっていったが、その変化をチャン・グンソクは的確に演じ分けていた。

その演技力は大いに評価されていい。

ただし、今回の『テバク』を見ていると、チャン・グンソクが目立たないこともしばしばだった。

主役なのに、なぜ目立たなかったのか。

それはやはり、チェ・ミンスやチョン・グァンリョルといった名優たちの存在感が際立っていたからだ。

■時代劇の主役という重圧

見る人が見れば、誰もがわかる。『テバク』に関して言うと、チェ・ミンスとチョン・グァンリョルが登場する場面と、若手俳優たちが出てくる場面とでは、演技の質という面で明らかな違いがあった。

それは当然のことなのだ。経験の差、というものはどの分野にもあるからだ。

ただし、チャン・グンソクに関していうと、今までに同世代(あるいは後輩世代)との共演が多すぎて、長老クラスの俳優と火花を散らすような経験が少なかったのではないか。たとえば、『美男<イケメン>ですね』にしても、共演者はみんな年下でチャン・グンソクが最年長という状況だった。

しかし、今回はまったく違う。

本格派の時代劇で、共演者には年上の大物が顔を揃えている。その中で主役を張るというのは、どれほどの重圧だろうか。

韓国の視聴者の反応を見てみると、チェ・ミンスとチョン・グァンリョルは激賞されている一方で、チャン・グンソクの相手となったタムソ役のイム・ジヨンは演技上で多くの批判を受けていた。

そうであるならば、チャン・グンソクに対する評価は?

■第20話が終わった段階

韓国ドラマの多くが「スター中心主義の制作スタイル」になっている。特に、韓国以外でも人気がある韓流スターが主演するときはその傾向が顕著だ。

『テバク』もその一つだ。チャン・グンソクは朝鮮王朝時代の男子であれば必須の髭を生やさず、言葉遣いも現代口語になっている。

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