<Wコラム>マスコミ対応で初動ミスをおかしたユチョン問題
Wow!Korea / 2016年6月16日 19時41分
たとえ話をしよう。
世間を騒がせた東京都知事の公私混同疑惑にしても、初動ミスが致命傷になっている。問題が発覚したとき、「ルールに則っている」と強気な弁明をしたが、あのときに「誠に申し訳ありません」と真摯に謝罪していれば、果たしてどうだったのか。その後の展開は、かなり違ったものになったのではないか。
ナッツ・リターンの事件にしても、当事者の財閥令嬢は、極端にやつれた姿で国民の前で謝罪した。
韓国社会では、「あの儀式」が絶対に欠かせない。反省して憔悴しきっている、という姿を国民の前にさらすことが、まずは許しの大前提になるのである。
■初動ミスがどう響くか
ユチョンの所属事務所は「警察の捜査結果が出たときに立場を申し上げます」と明らかにしている。
ただし、警察の捜査結果がいつ出るかはわからない。
それだけに、警察の捜査結果を待つのではなく、世間を騒がせていることを所属事務所の立場で謝罪することが先決だった。
そのうえで、ユチョンの謝罪をどのように行なうかを戦略的に検討しておくべきだろう。間違っても、「当方に非はない」という態度を見せてはいけないのだ。
問題は、社会服務要員の制度そのものに波及していく。もはや、「個人の身の潔白」というレベルを超えて、国民が注視する兵役問題の領域に入る。それだけに、ユチョンもマスコミを味方につけておきたかったのだが……。
所属事務所の初動ミスがどう影響するか。
致命傷になる可能性も否定できない。
文=康熙奉(カンヒボン)
(ロコレ提供)
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