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<Wコラム>ユチョン問題で注目される社会服務要員とは何か?

Wow!Korea / 2016年6月20日 17時36分

<Wコラム>ユチョン問題で注目される社会服務要員とは何か?

現在兵役中のユチョンは、社会服務要員としてソウル市の江南(カンナム)区役所で勤務している。そもそも、社会服務要員とはどんな存在なのか。日本からわかりにくい韓国の兵役制度の中で、特に社会服務要員にスポットを当ててみよう。

■徴兵検査の兵役等級

ユチョンは徴兵検査を受けたときに、4級と判定されて補充役となった。このあたりから具体的に説明していこう。

徴兵検査では身体測定・健康診断・性格分析などが行なわれるが、専門医による最終決定によって、兵役対象者は7ランクの兵役等級に分けられる。

それは以下のとおりである。

◆1級~3級現役兵

◆4級補充役

◆5級第二国民役

◆6級兵役免除

◆7級再検査対象者

まず、1級から3級までの判定を受けると、現役兵として軍務に就くことになる。5級の第二国民役というのは、「現役兵としての服務は無理でも、戦時には後方支援にまわることができる人」を意味している。つまり、平時には入隊しなくてもいいが、戦争が起こったら召集を受ける人たちである。

6級の兵役免除は、すべての兵役が免除される人であり、7級の再検査対象者は、1年後に再び徴兵検査を受けて最終判定が下される人である。

さて、ユチョンが判定された4級の補充役とは何なのか。

■かつては公益勤務要員と呼ばれた

補充役をわかりやすく言えば、「現役兵としての服務が一応は可能なのだが、今は兵力が不足しているわけではないので、とりあえず兵役の代替勤務に就いていていい人」ということになる。

ユチョンは持病の喘息を理由に補充役になったと言われている。

韓国の兵役法では、補充役を次のように規定している。

「徴兵検査の結果、現役兵としての服務が可能と判定された人の中で、兵力需給の事情により、現役兵としての入隊対象者になっていない人」

そして、補充役が就くべき服務の一つとして社会服務要員が挙がっている。

この社会服務要員は2013年までは公益勤務要員と呼ばれていた。今でも、公益勤務要員という言葉のほうがなじみやすいが、法律にしたがって厳密に社会服務要員と呼ぶことにしよう。

兵役法では、社会服務要員を次のように規定している。

「社会服務要員というのは、各機関(国家機関、地方自治団体、公共団体、社会福祉施設)などで公益目的遂行に必要な社会福祉、保健・医療、教育・文化、環境・安全などの社会サービス業務および行政業務などの支援のために招集され、公益分野で服務する人のことである」

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