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<Wコラム>噂の映画『暗殺』がついに日本初公開!

Wow!Korea / 2016年7月11日 19時27分

『10人の泥棒たち』が韓国で観客動員数が1000万人を楽々越えたのも納得だ。自分でお金を払って映画館に行く人は、ああいう映画こそ見たいのである。

その『10人の泥棒たち』で韓国の映画ファンを大いに楽しませたチェ・ドンフン監督。次作に注目が集まるのは当然だが、それが『暗殺』である。

■壊せば壊すほど面白くなる?

観客動員数は1270万人。韓国人の4人に1人が見た計算だ。チェ・ドンフン監督は2作続けて記録的な大ヒットを記録したことになる。

さらに、この監督が凄いのは、『10人の泥棒たち』で得たであろう大金を、『暗殺』の制作費として惜しげもなく使ったことである。

彼はこう言っている。

「映画でお金を儲けたいなら、このように(『暗殺』のように)撮影してはいけません」

なんと痛快な言葉だろう。

逆に言えば、スッカラカンになる覚悟で『暗殺』では経費をかけまくったということだろう。

確かに、映画の中の街並みが凄い。よくぞ、ここまで再現したと思う。しかも、それをアクションシーンで破壊しまくっている。街並みだけではない。集めた貴重なクラシックカーも次々に吹っ飛んでいる。

「すべてぶち壊せ。街も車も……。壊せば壊すほど映画が面白くなる」

そんなチェ・ドンフン監督の叫びが聞こえてくるような気がする。

■派手なアクションのエンタメ

映画『暗殺』は、植民地時代に独立運動家たちが、虐殺に関わった日本の軍人と国を売った親日派の大物を暗殺するストーリーである。

暗殺部隊のスナイパーがチョン・ジヒョン。独立運動家を装った密偵がイ・ジョンジェ。不思議な殺し屋がハ・ジョンウとオ・ダルス。いい役者が揃った。見る前からワクワクするような顔ぶれだ。

期待どおりだった。特に、チョン・ジヒョンに魅せられた。彼女の他に誰がこの役をできたのか。そう思わせられる演技と存在感だった。

さらに、イ・ジョンジェにはマイッた。ネタバレになるので詳しく触れないが、イ・ジョンジェが登場する度に「何かが起きる。ヒヤヒヤさせられる」と胸騒ぎを覚えた。いつのまにか映画に釘付けになっていた。日々の生活では滅多に味わえない「釘付け」だ。

ストーリーの後半は、日本の軍人との銃撃戦になるが、日本をカタキ役にしているわけではない。朝鮮半島を植民地にした帝国主義と、国を売って資産を得た親日派が倒すべき相手になっている。しかも、親日派は民族の同胞である。彼らの裏切りに対して独立運動家たちが銃を向けていたのである。

映画の本筋は、派手なアクションが多いエンタメ。それでいて、繊細な感情が行き来する人間関係がスリリングに描かれている。

まさに、チェ・ドンフン監督の才気に酔いしれる映画だ。

文=康熙奉(カンヒボン)

(ロコレ提供)

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