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<Wコラム>日本と違う韓国のビックリ~今もコリアンタイムが通用する?

Wow!Korea / 2016年7月20日 17時16分

つまり、日本と違って韓国では、正月と盆が1か月以上も遅れてやってくるのである。これこそが究極のコリアンタイムではないか。

旧暦が便利な農耕社会では、なにごとも時間どおりにならなかった。それだけに、悠長に時が来るのを待つ習慣が根づいた。それこそがコリアンタイムの本質かもしれない。

いちはやく旧暦を捨てた日本は、季節感が合おうが合うまいが、暦の通りに動かざるをえなかった。それに日本的な細かさが加わって、時間にきっちりするようになったのではないか。

そんな気がしてならなかった。

■時間に遅れるわけにはいかない

韓国も確実に変わってきた。

相変わらず、時間に遅れた理由を「渋滞」になすりつけているのは、40代以上かもしれない。

若い人たちは、中年以上の世代に比べると、時間をきっちり守るようになってきた。そこには、携帯電話の普及が大きく関係しているに違いない。

なんでも情報を瞬時に得られる時代だ。待ち合わせに遅れないために何時に出掛ければいいかは、携帯電話が教えてくれる。そこまで情報が行き届いているのに、あえて時間に遅れようとする人は珍しいだろう。

社会からも、おおらかさが失われつつある。若者の失業率は高く、大学を卒業しても正社員に就けない人は多い。そんな時代に、のんびりコリアンタイムで生活していたら、多くのチャンスを失うことになってしまう。みんな必死なのである。

考えてみれば、コリアンタイムが許された時代は、人々の気持ちにゆとりがあったのかもしれない。

かつてはなかったのに、今は割り勘が増えている。なんでも、きっちりするようになってきた。時間も同様である。「渋滞」はもう理由にできないのだ。

文=康熙奉(カンヒボン)

(ロコレ提供)

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