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<Wコラム>いま読みたい! 人気俳優物語~ヒョンビン(中編)

Wow!Korea / 2016年8月17日 19時7分

「いつからか知りませんが、自分よりも家族を先に考えるようになりました。俳優として活動している過程でも、いつも家族を思っています。もっと勉強をしようと思ったのもそうです。後に私にも子供ができて、その子が父の学歴を話すとき、少しでも誇りに思ってくれたらいいなと思いました」

真面目すぎるとも言えるほど誠実な価値観だ。ヒョンビンはこのような価値観を俳優としての行動指針に生かしている。

彼が俳優としてどれほど生き方に集中しているかを物語る逸話がある。俳優という仕事は、大衆の人気に大きく左右されるだけに、得るものも多いが諦めなければならないものも多い。

「私は、同じ年頃の人たちと一緒に楽しめないことが多いのが残念です。気軽にクラブに行ったこともないんですよ。あるとき、若者が多く集まる繁華街で撮影したことがあります。帽子やアクセサリーを売っている屋台などを見ながら、急にブラブラと歩きたくなりました。悩んだ後、車から降りて歩いてみましたが、誰も私を気にしていないのに、まるで裸で歩いているような気がしました。道を歩くにも勇気が必要だということを知りました」

人間なら誰もが周りの人に気を使うことなく自由に行動したがるものだ。しかし、ヒョンビンにはそれができない。人気スターの宿命なのである。

■相手の力を生かすタイプの俳優

韓国のドラマ作家には女性が多い。実際、ヒョンビンにとって重要な意味を持っているドラマ『アイルランド』(2004年)は女性作家の作品だ。韓国ではドラマをよく見るのが女性であることを考えると、韓国のドラマが映画よりもっと女性的な感受性を強調していることがわかるだろう。ヒョンビンは女性の感受性を表現するとき、真価を発揮している。

ヒョンビンが女性の感受性によく感応していることは、彼の相手役を見るともっと明白だ。今までの彼の相手役には、演技上の問題を抱えている女優が多かった。たとえば、映画『百万長者の初恋』でのイ・ヨニにしても、ドラマ『雪の女王』のソン・ユリにしても……。もちろん、彼女たちと一緒に演技をするとき、ヒョンビンにはこれと言った問題がなかったが、いつもの魅力を存分に出したとは言いがたかった。

反対に、『アイルランド』のイ・ナヨンや『私の名前はキム・サムスン』のキム・ソナのように安定した演技力を持った女優と共演するときは、自分が持っている実力を十二分に出している。

これは、ヒョンビンが自ら発電して輝く俳優というより、相手からエネルギーをもらってそれを生かすタイプの俳優だということを示していないだろうか。

特に、女性的ともいえる繊細な感情と精巧なストーリーを表現するときこそ、ヒョンビンは自分の持ち前の実力が出せるのだ。

(後編に続く)

文=朴敏祐(パク・ミヌ)+「ロコレ」編集部

(ロコレ提供)

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