<Wコラム>いま読みたい! 人気俳優物語~ウォンビン(中編)
Wow!Korea / 2016年8月19日 16時57分
2015年5月に女優のイ・ナヨンと結婚したウォンビン。彼は1977年なので今年で数え40歳になる。それでも、若々しいイメージがずっと残っている。それが俳優としての弱みにつながることもあるのだ。
■インタビューしづらい俳優
あるインタビューで、ウォンビンは「今まで演じてきた役の中ではあまりにも弟の役が多かった」と指摘されると、こう答えた。「自分の中では、誰かを守り世話をしたいという想いが大きいと思います。なぜこんなイメージが強くなったかはしりませんが、映画の中ではいつも誰かが僕を守ってくれていたんです。これからは僕が誰かを守るという作品に出たいと思っています。でも、またも末っ子やいたずらっ子の弟などの役の話ばかりが来ますよ(笑)」
実際のウォンビンの性格は、もっと男性的だ。広く知られてはいないが、彼はテコンドーの公認3段であり、モーターサイクルとカーレーシングを趣味にしている。また、写真を見た読者もいるだろうが、ウォンビンは一時インターネットで話題になったほどすばらしい筋肉質の体型をしている。
そして、記者たちが最もインタビューしづらい俳優の1人に選ぶほど無口で、芸能人の友だちはあまりいないという。数少ない親友のカン・ドンウォンと親しくなった理由が、お互い無口で一緒にいても話をしなくてもいいからだった。
■演じる役を制限される傾向が強い
意外とも思える性格を持ったウォンビンなのだが、やはり、美しいほどの容姿を持った影響はあまりに強かった。人々は彼の外見にとらわれて、実際にはそんなに演じていない洗練された都会的なイメージだけを記憶している。出演依頼がくる作品も、主に保護される役ばかりだった。
韓国の美男俳優の代表ともいえるチャン・ドンゴンがかつて「自分の容姿が演技には邪魔になっていて悩んでいる」と語ったことがある。一般の男性からすると羨ましいかぎりのことでも、本人は深刻に悩むのである。ましてや、ウォンビンの場合は、演じる役を制限される傾向もあった。
特に、映画『母なる証明』(2009年)でウォンビンが担った役は、“保護される”という点では以前と同じだった。むしろ、最も弱くて誰かの保護なしには生きていけない役だったともいえる。
田舎を舞台にして、殺人の容疑者になってしまった息子の無罪を証明するために奮闘する母を描いた映画『母なる証明』。ウォンビンのファンはガッカリするかもしれないが、実はこの映画は、国民の母とも呼ばれている名女優キム・ヘジャのための映画だった。ポン・ジュノ監督は最初からキム・ヘジャを念頭において構想を練ったと公言していた。キム・ヘジャの出演が不可能だったら映画製作はしない、と断言したこともある。
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