<Wコラム>絢爛たる前途! 『雲が描いた月明かり』のキム・ユジョン(後編)
Wow!Korea / 2016年9月12日 17時51分
子役はいつのまにか大人になっているのだが、『雲が描いた月明かり』のキム・ユジョンを見て、本当に驚いた。今年17歳の彼女だが、すでに大人の雰囲気を漂わせた美人女優である。その成長力が著しい。
■人に負けない努力と工夫
前編の記事に引き続いて、2012年の発言をもとに、キム・ユジョンの成長の軌跡をたどってみよう。
彼女の場合、声が幼い頃からハスキーだったので、それが理由でキャスティングされなかった映画があったという。
「タイトルは言えませんが、すごくヒットした映画です。その映画に私は声のためにキャスティングされなかったと聞きました。でも、私の声がハスキーだから、むしろもっと声に鋭敏になって、声を変えるスキルも得ることができました。先輩女優の中には、女性として低い声の方もいらっしゃいますが、それを自分の長所にしています。私はこれは短所ではなく、魅力の一つだと思います」
こうした発言を聞いていると、相当な負けず嫌いだと推定できる。どんな分野であろうと、秀でた存在になりたいと思えば、人に負けないくらいの努力や工夫をすることが必要なのである。
■子役が大成する難しさ
子役時代から大人の俳優と一緒に演技を続けていると、どうしても大人の理解できない部分が出てきてしまう。そういう部分をキム・ユジョンはどのように理解してきたのだろうか。
「大変だというより、大人と撮影現場で一緒に話しあうのが本当に楽しいのです。同じ仕事をする先輩たちですから。友だちは俳優の仕事をよくわからないじゃないですか。撮影現場では先輩やスタッフとつらいことも楽しいことも一緒に分かち合いながら過ごします。それが本当に楽しいです。よくない点は、同じ年齢より大人っぽくなってしまうところかもしれません。ときには友だちとわかり合えない部分もあったりします。むしろ大人たちのほうがわかり合えるところがありますから」
そう語るキム・ユジョンだが、子役には子役なりの難しさがあるのだ。
「ある方がおっしゃってくださったのですが、『子役から始めて大人の俳優になった人は年に比べてずっと先に進んでいる。しかし、20代なのにおばさんみたいになったりするから、君も気をつけなければならないよ』と。私も気をつけようと思っていますが、どうすればいいかがよくわからないんです」
確かに、子役で大成した俳優は少ない。しかし、キム・ユジョンがその難しさを乗り越えたことは、『雲が描いた月明かり』が証明している。
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