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【イベントレポ】みんな、ありがとー! 「FTISLAND」、ことし最後のワンマンライブを笑顔で完全燃焼

Wow!Korea / 2016年10月13日 20時54分

自然発生といえば、スンヒョン作の「そばソング~フニが好きなそば~」もすっかりこのツアーの定番に。ジョンフンが毎回ライブ前にそばを食べているのを見て作り、MCコーナーで披露されてきたが、回を追うごとに完成度が高まり、最後の武道館ではミンファンのドラムをバックにアコースティックギターでスンヒョンが熱唱すると、「ちゃんとした曲として完成させよう」とホンギが促す場面もあったので、日の目を見るときが来るかも。

スピード感のあるロックを中心に構成する中、緩衝材になったのはアコースティックコーナーだ。ジョンフン、スンヒョンがアコースティックギター、ジェジンはウッドベースを演奏。なつかしの「SOYOGI」も良かったが、何といっても「LIFE」が絶品。オリジナルと全く違う暖かなアレンジに、徐々に高まっていくホンギのボーカル。そこに柔らかなジェジンの歌声が絡む。大人になった「FTISLAND」の人生の捉え方がアレンジに現れたようだ。ペンライトを振るのも忘れ、聴き入っているファンの姿も印象的だった。

終盤は、7月に韓国でリリースされた6thアルバム『Where‘s the truth?』を核としたコーナーでスパートをかける。ここでもファイナルならではの「Stand By Me」と「PRAY」が追加に。「Stand By Me」のジョンフンのブルースギターと、「Out of Love」のミンファンのドラムソロが秀逸だったが、プレイヤーとしてスキルをしっかり見せてくれるのもうれしい。「FTISLAND」の韓国楽曲は昨年の5thアルバムから全曲自作曲となったが、日本曲のポップさに比べると、ハードな曲が多い。このバランス感もライブで絶妙な塩梅を生み出す。日韓両国での活動の反芻が、彼らの成長の糧となっているのが感じられる。

大きな“「FTISLAND」コール”に促されたアンコールは、「未体験Future」からスタートしたが、ゆったりとしたジョンフンのキーボード、ミンファンとジェジンのリズム隊、スンヒョンのディストーションギターが順々に重なってテンポを加速していくイントロに「もう1回遊ぼう!」というホンギの声が合流し、会場全体がスパーク。一瞬にして再び興奮のるつぼに。

MCでは「新しい靴で靴擦れができた」というホンギが靴を脱ぐ。「今回のツアーはスケジュールがキツくて、心配してた。ノドにいいことは全部試したけど、お酒を止めたのがよかったみたい(笑)。12月にはKINGDOMと僕のイベントが。ワンマンライブは今日が最後だけど、KINGDOMでは、ここだけでやれることをしますね。ツアーに来てくれて、ありがとうございます。ステキな曲もどんどん作ってるので、ちょっとだけ待っててください。ツアー、お疲れ様でした!」とホンギがファンに感謝を伝えると「アリガト」に突入。曲が終わって、大きな拍手がリズムを刻む手拍子に変わると、ホンギもニッコリ。「あと1曲だけ、遊ぼう!」とダブルアンコールの「Orange Days」へ。全速力で花道を走り回りながら歌うホンギは、最後に倒れ込むほどの勢い。メンバー全員で笑顔でファンに礼をしてステージを降りると、ジェジンがひとり残りオフマイクで「みんなーー!」と叫ぶと、ファンも一緒に「ありがとーーー!」と声をそろえるお決まりの儀式で大団円。メンバーもファンも、最後に最高の笑顔を見せた、完全燃焼という言葉がふさわしい清々しい気持ちでツアーの幕を閉じた。

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