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【個別インタビュー】映画「タクシー運転手」チャン・フン監督、大ヒットはキャストのおかげ「主人公役はソン・ガンホさんしか思い浮かばなかった」

Wow!Korea / 2018年4月17日 19時49分

―暴力的なシーン、アクションシーンなど重いシーンもある中、リュ・ジュンヨルさんが、マンソプやファン・テスルたちの前で、音痴だけど楽しそうに歌うシーンがほのぼのしていて印象的でした。

リュ・ジュンヨルさん演じるク・ジェシクは、バンドのドラム担当なのに、マンソプらに歌うよう促されて、歌ってみたら音痴だったというシーンですね。そういうキャラクター設定だったので、面白おかしいシーンになりましたが、実際リュ・ジュンヨルさんは音痴ではないですよ(笑)。とても歌が上手いですから。

―劇中に登場する光州市民は、ガソリンをおまけするエピソードなどもあり、良い人で勇敢な人が多いですが、どんな市民性があるんでしょうか?

今回、映画制作にあたり、いろんな資料を目にしたんですが、自分が思っていたよりも、当時の光州事件は凄惨で残酷なものでした。市民の姿は一部、映画の中で描かれているんですが、それ以外に感動的だったのが、市民運動があった10日間の間、1件も盗難事件が起こらなかったことです。光州市民をとてもよく表しているエピソードではないかと思いました。

―撮影で大変だったエピソードなどがあれば教えてください。

僕が大変だったというより、俳優たちが大変だったと思います。エアコンもない狭い車内での撮影がかなり多かったので。撮影に使ったのは、見た目は当時の車ですが、エンジンや中の部分は、最近のものに変えた改造車だったんです。それで、1台はエアコンのついた車があったんですが、全部につけることができなくて…。俳優にとっては、エアコンのある環境の方が演技しやすいので、そういう部分で、俳優たちに申し訳なかったなと(笑)。

―昨年年末、チャン・フン監督は「第6回韓国トップスター賞授賞式」でトップ監督賞を受賞され、「第54回大鐘賞映画祭」では「タクシー運転手」が最優秀作品賞を受賞されるなど、各映画祭で賞を受賞されていますが、監督にとってこの作品はどういうものになりましたか?

この作品は、とにかくたくさんのものをくれた作品です。もちろん、これまでの全ての作品に愛着はあるんですが、僕の作品への愛情とは関係なく、たくさんの方々に愛されたので、とてもありがたい作品です。

―日本の観客にメッセージをお願いします。

この作品は、韓国で光州事件を知らない若者世代のための映画という思いで作りました。現代史における悲劇的な事件を知らない世代に伝えようと。日本の観客の皆さんには、有名なソン・ガンホさん、ユ・ヘジンさん、リュ・ジュンヨルさんなどが出演しているので、エンターテインメント作品として楽しんでいただければと思います。この作品を見てどう感じるかというのは、見た方にお任せするということで、むしろ私が今度日本へ行ったとき、この作品をどう見たかを聞いてみたいです。

チャン・フン監督が「人々の日常を奪った悲劇的な事件の中で、彼らは自分の良心や常識、そして決断によって生きた。この映画を通じて、平凡な人々のドラマチックな話を観客に伝えたい」と語る「タクシー運転手~約束は海を越えて~」。平凡なタクシー運転手と外国人記者、そして光州市民が危険な状況に負けず、真実や正義のため、必死で戦う姿に胸を熱くさせられる。

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