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【会見レポ】映画「パラサイト 半地下の家族」ポン・ジュノ監督×ソン・ガンホ、13年ぶりの来日で超話題作をPR「ソン・ガンホの演技にゾクゾク」

Wow!Korea / 2019年12月27日 14時35分

ソン・ガンホは「ポン・ジュノ監督とはかれこれ20年ぐらい作品を撮っています。監督のファンとして、同志として、同僚として、一緒に作品を作ってきました。初めてポン・ジュノ監督の作品に出演したのは『殺人の追憶』でしたが、監督のデビュー作『ほえる犬は噛まない』を見たとき、非凡で独特で、作家としても素晴らしい芸術性を持っている芸術家だと思い、20年間ご一緒してきました。だから、いつも期待を寄せています。同僚として、同志として、新しいポン・ジュノ監督の世界を見たい、深まっていく作家としての野心を見たい、と俳優として心待ちにしていました。でも、いまは違います。雨が降ったり、半地下が出てきたら、考え方が変わるかもしれません(笑)」と念押しすると、ポン・ジュノ監督は「来年、シナリオをお渡ししようと思っているんですが、そのタイトルが『梅雨時の男』です」と応戦。思わず、ソン・ガンホは「ありがとうございます」と感謝し、「シナリオを受け取ったら、考え方が変わるかもしれません」と返すなど、絶妙なコンビネーションを見せ、会場を爆笑させた。

改めてお互いのすごいと思ったところを聞かれると、ソン・ガンホは「韓国で『パラサイト』の記者会見をしたとき、この作品はポン・ジュノ監督の進化の形だと話しました。この20年間、監督として、作家として、この社会を鋭い視線で見詰めています。時には、その視線が温かかったり、冷淡であったりするんですが、いずれにしてもそういう状況を抱えて生きていかなければいけないという叫びを感じました。そして、監督の世界がどんどん深まっていき、拡張していくという状況を見守って20年になります。『パラサイト』という作品は、ポン・ジュノ監督の芸術家としての一つの到達点であり、一つ彼が成就した地点に達したと思いました。だから、次にポン・ジュノ監督の進化の終わりはどこなのだろうか、『パラサイト』の次に来るリアリズムの発展はどんなものになるのだろうか、それを考えると、怖くもあり、楽しみでもあります。ドキドキさせてくれる唯一の監督だと感じています」と絶賛した。

それを受け、ポン・ジュノ監督は「ソン・ガンホという俳優の演技をこの世界で一番早く、モニターやカメラを通して、目撃できる立場にいます。予想だにしていなかった細かい演技や、動物のような本能的な生々しい演技が目の前で繰り広げられたとき、その瞬間を真っ先に目撃できるので、本当にゾクゾクさせられます」とし、「『パラサイト』のクライマックスで議論にならざるを得ないシーンがありますが、そのシーンのシナリオを書いているとき、観客を説得させられるのか、観客は受け入れてくれるのか、ということを考え、悩み、シナリオを書く手が止まる瞬間もありました。でも、このシーンで演技をするのはガンホ先輩だと考えると、安心感がありました。ソン・ガンホなら観客を説得できるだろうという信頼があったからこそ、シナリオを書き進めていくことができました。なので、シナリオを描いている段階から、恐れや躊躇を乗り越えさせてくれる、この俳優なら観客を説得できるという信頼を与えてくれる、ということに気付き、自分にとって、そういう存在である俳優だと改めて気付かされました」と全幅の信頼を寄せた。

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