“お粗末ステージが話題”「BLACKPINK」、この物議は本当に騒ぐほどのことなのか？

「BLACKPINK」、この物議は本当に騒ぐほどのことなのか？1（画像提供：wowkorea）

韓国ガールズグループ「BLACKPINK」のコンサートに関する物議だが、少し怪しげだ。

ネット上で共有されたコンサートステージの映像を見ると、いくつかの瞬間でメンバーたちの振り付けが合っていなかったり、間違えている姿がキャッチされるのは事実だ。しかし、この映像以外に、実際の目で見た「BLACKPINK」のコンサートはそうではなかったからだ。

今回のワールドツアーの始まりだったソウルコンサートは、記者を呼びメディアにも公開したが、YG ENTERTAINMENTが当初「これまで蓄積されたノウハウまで総集約した」とアピールしただけに、「どの程度なのだろうか」と気がかりが大きかった。

いざ現場で、目と耳で感じてみたら、YGの自信感を認めるしかなかった。バンドサウンドで編曲された彼女たちのヒット曲は、単純に音源で聴く時よりずっと強烈で、メンバーたちの巧みなライブや、ステージ経験から出た余裕まで加わって、かなり印象的なコンサートだった。

実際に、ネット上には今回議論されている映像のほかに、メンバーたちの老練が際立つステージ映像も、多く上がっている。それにも関わらず、一部の映像だけ持ってきて、まるで「BLACKPINK」のコンサートがすべてお粗末だとけなすのは不当だ。

彼女たちだけでなく、韓国国内外の歌手のコンサートを見ていれば、約2時間のステージで振り付けを間違える時もあるし、歌の音程をはずす場合も往々にある。だがそれがコンサートであり、ライブだ。滑らかで完璧に編集された音楽番組やミュージックビデオとは違う。コンサートでは、歌手が間違える瞬間まで、そっくりそのまま観客と呼吸するから“生きている音楽”なのだ。

「BLACKPINK」がいくらワールドスターになったと言っても、批判されない理由はない。一部で間違いがあったのなら、堂々と批判され、反省して補えば良い。ただ、間違いに比べて過度な叱責は、批判ではなく非難だ。今や否定できないK-POPを代表するガールズグループになった「BLACKPINK」だ。悪意ある非難に流されることのないよう、私たちも見極めていかないといけない。