パク・チャヌク監督最新作「別れる決心」、映画ライターSYO×TikTokクリエイターしんのすけが本作への愛を語る!
Wow!Korea / 2023年2月1日 11時35分
本年度の「アカデミー賞」国際⻑編映画賞部⾨の韓国代表に選出、「カンヌ国際映画祭」コンペティション部⾨で監督賞を受賞したパク・チャヌク監督最新作「別れる決⼼」のトークイベントが1月31日に都内にて行われ、映画ライターのSYOと映画感想TikTokクリエイターのしんのすけが登壇、本作の大ファンであることを公言する2人がパク・チャヌク監督愛を語り尽くした。
本作を見終えたばかりの観客へ向け、しんのすけは「僕たちの話なんて聞きたくないってくらいものすごい余韻ですよね?」としながら、「僕も(パク・チャヌク監督作品なので)わかってはいたけれど、ここまでか…!と呆然と、打ちのめされました」と鑑賞時を振り返った。SYOも「映画を見るときに冒頭がどうかということを気にするのですが、本作は銃声から始まり、まず耳から持っていかれる感覚でした。パク・チャヌク監督はバイオレンスというイメージがすごく強いので、銃声から始まるオープニングを見て『あれ!?今回はバイオレンスはあまりないと聞いていたけれど…!』と思ったのですが、手玉に取るのがうまいなぁ…!と」と、冒頭からパク・チャヌク演出に引きずり込まれたことを明かした。
そして、しんのすけが「パク・チャヌク監督は映像演出がとんでもないことで有名だと思うのですが、今回も光りまくってましたよね!」と切り出すと、SYOも「前作の『お嬢さん』で言えば“ものすごいズーム”だったり、『オールドボーイ』で言えば“冒頭一番に映し出されるネクタイを握る手”だったり、すごくカッコいい映像があるんですけれど、『別れる決心』は“スマホ演出”がすごい」と語った。「冒頭の現場検証から早速スマホが出てきていましたよね。監督にも直接『今回はすごくスマホがたくさん出てきますね』とも尋ねたんですが、元々はそうではなかったのだけれど、スマホを意図的に排除していくとリアリティがなくなってしまうので、それであれば徹底的に使用しようと思ったと言っていました」と監督来日時のインタビューを振り返った。それに対し、しんのすけも「あれは素晴らしかったですよね。ヒロインのソレが感情的なトーンで放ったセリフも、翻訳アプリが丁寧に普通のトーンで翻訳して…。会話のテンポをスマホひとつで乱してしまうというのがすごいですよね」と感動しきりの様子だった。
スマホを用いたシーンで、「写真をアップにして相手に見せるときに、(2人の)距離が近すぎて…というシーンはベタだけれどキュンとしましたよね」とSYOがラブストーリーとしての見どころを語ると、しんのすけは「僕はリップクリームのシーンがめちゃくちゃキュンとしました」と挙げ、SYOも「サスペンスとして上質なのに、キラキラとしたラブストーリーの要素もありますよね」と語った。
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