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<W解説>韓国発「ウェブトゥーン」の制作スタジオが日本に設立!「マンガ大国」に旋風巻き起こすか?

Wow!Korea / 2023年4月7日 10時0分

<W解説>韓国発「ウェブトゥーン」の制作スタジオが日本に設立!「マンガ大国」に旋風巻き起こすか?(画像提供:wowkorea)

韓国でウェブトゥーン(縦スクロール漫画)事業を手掛けるジェダムメディアは今月3日、日本のライトノベルの翻訳出版などを行う韓国の出版社ソミーメディア、出版・映像などエンタテインメントコンテンツを手がけるカルチュア・エンタテインメント(東京・品川)と共同出資して日本にウェブトゥーン専用の制作スタジオ「株式会社SZ Media」を設立したと発表した。韓国生まれのデジタルマンガ「ウェブトゥーン」は今や韓国はもとより、日本を含む世界で人気を博している。今日7日までイタリアで開催されているフィレンツェ韓国映画祭では、南部の釜山で活動するウェブトゥーン作家の作品が展示されている。

ウェブトゥーンは縦スクロールのデジタルマンガで、ネットに掲載されているという意味の「Web」と、漫画「Cartoon」を組み合わせた造語だ。Webでの掲載という特性を生かして、作品は縦スクロール、全編カラーであることが特徴。コメディーやラブストーリー、ファンタジーなど、さまざまなジャンルの作品がある。2000年代初めに登場し、スマホやタブレット端末の普及により、世界で人気が高まっている。

昨年7月、「マンガ界のアカデミー賞」とも呼ばれる「アイズナー賞」の授賞式が米国で行われた。同賞の「ベスト・ウェブコミック部門」で受賞したのは韓国のネイバーウェブトゥーンで連載の「ロア・オリオンポス」だった。

また、先月には公募により選ばれた南部の釜山地域のウェブトゥーン作家3人が日本を訪れ、北九州をテーマとする作品を制作した。この取り組みは2019年に釜山情報産業振興院の作家育成事業「釜山ブランドウェブトゥーン」に参加した北九州市漫画ミュージアムの関係者の提案により実現した。

完成した作品は同ミュージアムから出版され、今年下半期に開かれる釜山ウェブトゥーンフェスティバルで公開予定。

ウェブトゥーンはマンガ家の育成にも変化をもたらした。それまで、マンガ家は出版社のマンガ雑誌や、著名なマンガ家の見習いとしてキャリアを積み、デビューを目指していたが、ウェブトゥーンにより、自らホームページを運営し、短編のマンガなどを連載する新しいタイプのマンガ家が登場するようになった。アマチュアマンガ家にはプロを目指す上での門戸がより開かれるようになったといえる。

一方、英国の時事週刊誌「エコノミスト」は、ウェブトゥーンが急成長を遂げている中、日本のマンガ産業が衰退していると指摘。一昨年、マンガ出版市場の規模は2650億円で2.3%減となった一方、世界のウェブトゥーン市場の規模は既に37億ドル(約5070億円)に達し、2030年には56億ドル規模に成長する見通しだと報じた。同誌は「1960年代以降、従来の方式を守ってきたマンガ産業の保守的な構造がこのような対照的な状況をつくり出した」とした。

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