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<W寄稿>軍隊を知らずして韓国を知ってると言うなかれ!その1

Wow!Korea / 2023年6月14日 18時51分

毎年の夏、祖国で研修を受けに来た在日の学生たちを連れて軍の部隊を訪問し通訳をした時の恥ずかしい話。

訪問部隊の師団長が韓国語で話し私が日本語で通訳していた時に、日本語でも韓国語でも発音が似ていたため“歩兵”(ボビョン)と“砲兵”(ポビョン)の区別がつかず、師団長(日本語が出来た)から誤りを正され学生の面前で恥をかいてしまいました。

また“馬術”を直訳して“マスル”と言ったのも指摘され、「君の“訳”は間違ってないが“マスル”と訳すと“魔術”に聞こえるから“スンマ”(乗馬)と言いなさい」と。

このような例ばかりでなく友達と話してる時も師団、大隊、中隊、小隊の規模すらわからないなど、軍隊ノイローゼになってしまいました。

ちょうどその時、軍隊から「召集令状」(防衛兵として招集/6~12か月の短期)が届き、そこにはいつまでどこどこの場所に集合せよと書かれていました。私には幼い子供がいて、入隊したら誰が代わりに働くのか?家族の面倒は?若い人に交じって訓練をする体力があるか?など不安が先立ち、親しい知人に相談しました。

そしたら突拍子にまず年を聞かれました。

“29歳”

“29歳と何か月?”

“何故それを⁇”

“いいから!”

“12月が誕生日だから満29歳と9か月”

“ん、だったら町役場に行きなさい”

“係の人にワイロ(2万ウォンほど)あげて3か月間「受取人不明」にしてもらえれば30(才)になり自動的に補充役(現在は36歳から)に編入され軍隊に行かなくて済むよ”と抜け道を教えてくれました。が、国民の義務を全うしない後ろめたさ(馬鹿正直さ)と軍隊を知らずにこの国で生きていく辛さなどを考えた末、入隊を決意しました。

以下、そのエピソードを通して韓国、韓国人に如何に軍隊が影響を及ぼしているかを説明していきます。3年間の兵役を全うした韓国人がこのコラムを読んだら1年未満の勤務のくせに偉そうに…と言われそうですが、体験してない人にとっては異次元の世界でしたので、あえて紹介します。

新兵訓練所に入隊してすぐバリカンで丸坊主(社会との断絶の儀式)にされ軍服に着替えさせられて3週間の新兵訓練の始まり。まず思い出すのが、食事のまずいことまずいこと。味気のない菜っ葉の味噌(申し訳程度に少し入ってる)汁と匂いがプンプンする麦飯とキムチと何かおかずが1種あった気がしますが、とても食べられたものでなく、初日は私だけでなくみんな一口二口食べて残しました。

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