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“血ケッティング”から数億ウォン台の“代理チケット予約”へ…韓国で問題になっているチケット詐欺の実情とは

Wow!Korea / 2023年6月27日 20時44分

代理チケット予約の“手数料”は、千差万別だ。細々と2~3万ウォン(約2~3,000円)程度のチキンの値段のような金額を支払う場合もあるが、最小チケット値の2倍~数十倍以上を支払う場合もある。特に、海外ファンがTwitterを通じてたくさん利用し、大多数のK-POPグループ公演の前の席は海外ファンが占める場合も多いということが、業界とファンの説明だ。

韓国ボーイズグループ「Stray Kids」のファンで、普段から代理チケット予約をよく利用する韓国女性は「最近、代理チケット予約をする人たちが多く、費用がかなりたくさんかかった」とし、「1~5列の場合、追加金で20万ウォン(約20,000円)以上を払っていたが、現在は50万ウォン(約50,000円)以上かかる」と明かした。

“呼び値が買い値”である場合も多い。その上、数百~数千万ウォン(数十~数百万円)に達する場合まで生じた。特に、中国などお金を持っている海外ファンは、ファンミーティングから音楽番組の事前収録まで代理チケット予約をし、粒ぞろいの座席をすべてゲットしている。韓国国内ファンの間では、海外ファンが大金をかけて良い席を独占していることに、不満の入り混じった声も出ている。

チケット購入に成功し、転売すること(リセール)が財テクの手段であるのも、マクロダフ屋と代理チケット予約が盛んなこの時代に登場した、独特の文化だ。リセールは、最小100万ウォン(約10万円)から最大1億ウォン(約10,000万円)台に達する。

チャーリー・プース、ブルーノ・マーズらの公演を主幹したライブネーションコリア代表は、「高級ブランドを再販売するように、コンサートチケットも財テク手段と考えて、追加金をのせて再販売する場合がかなり多い」と指摘した。彼は続けて、米国のチケットプラットフォームのチケットマスターのように、闇チケットリセールをインターパークのような公式プラットフォームでのみ成り立つことができるようにする方法も、論議する必要がある」とし、「米国の場合、陰地にあるリセール市場を陽地に引っぱってきて、詐欺チケットは消えている」と話した。

代理チケット予約やチケット再販は、消費者の選択だ。代理チケット予約を利用する消費者は、これを肯定的に眺める。お金をさらに支払う代わりに、チケット前売りに投資する時間と苦労を減らすことができるからである。先出の女性も「資本主義社会でお金をさらに出して、この人の能力を買うのだから大丈夫だと思う」と語った。

公演関係者も、闇チケットと違い代理チケット予約に対しては尖る代案がない。お互いの要求がハマっているからだ。そのうえ、チケット前売りだけでなく社会全般で、お金で“時間”と“努力”を買うことができる“ファーストトラック”(=並ばずに、早く入出国手続きを受けることができる別途の専用出国通路)があふれていることも影響を及ぼしている。業界関係者は、「値段をつけた正当な取引が、健全な公演文化を作るという認識と、これに対する国民的コンセンサスを持つことが必要だ」と強調した。

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