召致された駐韓ロシア大使「露朝軍事協力の主張は根拠のない推測」＝韓国

去る19日、韓国外交部（外務省）に呼び出されたアンドレイ・クーリック駐韓ロシア大使は「ロシアと北朝鮮間の軍事協力に関する主張は根拠のない推測だ」と主張した。

駐韓ロシア大使館側は、フェイスブックを通じて「19日に行われたクーリック大使とチャン・ホジン（張虎鎮）韓国外務第1次官の面談で、韓国側は去る13日の露朝首脳会談で議論されたと伝えられているロシアと北朝鮮間の軍事および軍事装備協力問題について懸念を表明した」と明らかにした。

つづけて「ロシアは、よい隣人であり長いパートナーである北朝鮮との互恵的関係発展に関する義務を含め、あらゆる国際義務を変わりなく順守している」と語った。

また「これについてわれわれは、朝鮮半島はもちろん韓国の安保に関する実質的な脅威は、『武力により北朝鮮を抑圧する』という目標で朝鮮半島において米韓両国が繰り広げている過激でアンバランスな軍事活動から始まっていることを、韓国側に思い起こさせようと思う」と付け加えた。

ロシア大使館は「われわれは韓国のパートナーたちに対し、米国と韓国メディアにより増幅された今回のテーマに関する推測性の主張には何の根拠もないことを明確にした」と説明した。

チャン次官は19日の午後、クーリック大使を外交部に呼び出し、キム・ジョンウン（金正恩）北朝鮮総書記の訪露による露朝間の武器取引と軍事協力問題に関する韓国政府の厳重な立場を伝え、ロシアは北朝鮮との軍事協力の動きを直ちに中断し、国連安保理決議を順守することを強く求めた。

またチャン次官は「国連安保理の対北制裁決議を採択した常任理事国であり、国際非拡散体制の創設を主導した当事国の一つであるロシアは、責任ある行動をとらなければならない」と指摘した。

さらに「わが政府は、安保理決議を違反しわが安保を重大に脅かすいかなる行為に対しても、国際社会と協力し確かな代価が伴（ともな）うよう強力に対処していく」とし「そのような行為は、韓露関係にも非常に否定的な影響を及ぼすだろう」と強調した。