≪韓国ドラマREVIEW≫「デリバリーマン～幽霊専門タクシー始めました～」５話あらすじと撮影秘話…プロジェクターのライトを浴びて幽霊の練習をするミナ=撮影裏話・あらすじ

しかし、キム・シヌの告白を阻止することはできなかった。当初の計画通り指輪を渡して、カン・ジヒョンに一緒に成仏することを提案するキム・シヌにカン・ジヒョンは意外な反応を見せた。カン・ジヒョンはキム・シヌに感謝しながらも、ソ・ヨンミンと一緒に記憶を見つけたいという意志を曲げなかった。その中にはソ・ヨンミンに向けた彼女の感情が明確に込められていた。これに対して、キム・シヌは幽霊が人を愛しても成仏するのは同じだとし、「君は決してあの人を愛してはいけない」という言葉を残して消えた。

ソ・ヨンミンは成仏しなかったカン・ジヒョンを見て大きく安堵、必ず記憶を取り戻すと約束してからイ・ドンウクのもとを訪ねた。イ・ドンウクが渡したのは漢方薬「聡明湯」のお守りだった。お守りの効果は驚くべきものだった。まもなくカン・ジヒョンの頭の中に昔の友人“キム・ミンソ”との思い出、そして「GB探偵事務所」に対する記憶が浮かんだのだ。だが、訪ねた事務所には誰もおらず、彼らは所得なしで去らなければならなかった。

しばらくして、彼らのタクシーに幼い客が乗り込んだ。少年の名前はチェ・ハジュン。驚くべきことは、子供がカン・ジヒョンをはじめとする他の幽霊を見ることができるという事実だった。彼らから「幽霊専用タクシー」について聞いたと話したチェ・ハジュンは消えた姉チェ・ハユルを探してほしいと懇願。警察や先生は姉が家出したとだけ思っているので助けてくれないと言った。タクシーを「最後の希望」と呼ぶ子供の切実さに結局2人の心も動いた。

チェ・ハジュンの言葉と家の風景から推測した時、チェ・ハユルは確かにきちんとした子供の見本のようだった。これに対して、チェ・ハジュンの言葉どおり家出ではないと判断したソ・ヨンミンとカン・ジヒョンは手がかりを探しに出た。彼らが特に関心を持ったのは同級生のユン・ガウン（シンビ扮）だった。チェ・ハユルと一緒にコンビニでアルバイトをしたというユン・ガウンは酒、タバコを盗んだ後、クビになったと話した。翌日、チェ・ハユルの学校を訪れた2人は、ユン・ガウンとチェ・ミラ（シン・イジュン扮）一行に会った。チェ・ハユルを最後に見たというその子供たちとソ・ヨンミンが対話を続けている間、カン・ジヒョンは1人で何かを隠すようなユン・ガウンの姿を捉えた。その時までチェ・ミラがずっとユン・ガウンの発言を遮るという点もやはり彼女の疑問を刺激した。

ソ・ヨンミンの質問が続くとユン・ガウンは結局その場から飛び出した。そんな中で続いた過去の真実は衝撃だった。チェ・ハユルは野山の真ん中に子供たちに囲まれて血を流しながら倒れていたし、そのようなチェ・ハユルを見てチェ・ミラは「死んだ」と断言したのに続き、「ここであったことを言えば、君たち皆あのようになるだろう」と激しく脅迫した。