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『このろくでもない世界で』ソン・ジュンギ扮する裏社会の男の暗い瞳の奥に隠された悲しすぎる過去が明らかに…本編映像解禁

Wow!Korea / 2024年7月22日 16時35分

『このろくでもない世界で』ソン・ジュンギ扮する裏社会の男の暗い瞳の奥に隠された悲しすぎる過去が明らかに…本編映像解禁

第76回カンヌ国際映画祭&第28回釜山国際映画祭に公式出品され、百想芸術大賞で4部門ノミネート、見事キム・ヒョンソが<新人演技賞>に輝いた話題の韓国映画『ファラン(原題/オランダを意味する)』『HOPELESS(英題)』が『このろくでもない世界で』の邦題で、7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開されることが決定。

ある地方の暴力が蔓延る町で貧困にもあえぐ18歳の少年・ヨンギュ(ホン・サビン)と、彼の絶望漂う瞳にかつての自分を重ねた裏社会の男・チゴン(ソン・ジュンギ)。傷だらけのふたりが交錯した時、彼らの運命は思わぬ方向へ猛スピードで走り出す―――。この度、これまで明らかにされていなかった、ヨンギュと同じ町に生まれ育ったチゴンの悲しすぎる過去が明らかになる本編映像が解禁された。

ボスにある仕事を頼まれていたヨンギュを迎えに湖のほとりに1人佇むチゴンを捉えた映像で始まり、組織の中で成長し始めたヨンギュに昔そこで起きたある事故について独り言のように語り始める。

「ある男がよく来てた。子供連れでな。そして、その子を1人で沖合に残す。男は湖畔で待つだけ」。

その男は子供に男が営む飲食店の食材を捕らせて自分は酒を飲んでいた。だが、ある日、いつも通り湖に入った子供が出てこなくなったという。チゴンはさらに、タバコを燻らせ、時折ヨンギュの方も気にかけながら続ける。

「もう1人釣り人がいた。その日も釣れるまで数時間座っているつもりだった。だが5分過ぎた頃、その日に限って竿に力強い引きを感じた”これは大物だ“男は喜んで必死に釣り糸を引いた」。

時折ある“箱”を作るチゴンの映像が挟まれる。

「釣り人が釣り上げたのはほんの数センチの小魚だったという。”そんなバカな“と水の中を覗き、仰天した。男は、魚ではなく耳の切れた子供を釣っていた。引き上げたが、子供に息はなかった」

と語ると、現在のチゴンの右耳の傷がクローズアップされる。その子供はチゴンに他ならなかった。後ろ姿のチゴンは「死んでいたのに・・・水を吐いて起き上がった」

というチゴンの独白で映像は終わる。

まさにヨンギュのように酷い家庭環境で生まれ育ち、裏社会のボスに拾われ今の世界での人生に足を踏み入れていたのだった。私情を挟まず非情なまでに〈汚い仕事〉をこなすチゴンの壮絶な子供時代を知ったヨンギュは覚悟を決め、ますます深みに嵌っていき、後戻りのできないある決断を下すことになる…。

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