1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アジア・韓流

【オフィシャルレポ】映画『ボストン1947』×都立西高等学校特別授業ディスカッション

Wow!Korea / 2024年8月5日 13時0分

ソン・ギジョンさんはベルリンオリンピックやボストンマラソンについて、どのように家族に話してたのかを聞かれたウキョンさんは、「改まってどう思っていたのかなどは普段の生活の中で会話に出てこなかったのですが、私自身がアイデンティティについて悩んでいた時に、祖父に聞いてみたいという気持ちになって聞いてみたんです。ただ、祖父は質問をはぐらかして、本心を語ってはくれなかったのですが、今になって考えるともっと話したかったなって後悔しています」と語る。

「優勝した瞬間は本当にうれしかったんだと思います。ただその後に映画で描かれている様にどん底まで落ちてしまった。ただ、私に対しては日本に対しても韓国に対しても批判する様なことを言ったことは全くなかったんです。日韓関係って常に話題になるのですが、祖父は『日本も悪いけど、韓国も悪いよね』と言っていました。ただ、死に際に最後に言ったことは『箱根駅伝に出たかった』だったんです」と語る。ソン・ギジョンさんは、金メダルを取ったにも関わらず、日本政府からマラソン競技に参加することを禁止されていたことも映画で描かれていたため、最後の言葉に思わず言葉を失ってしまう会場内。

参加された保護者の1人から「ベルリンオリンピックでこのような事があったということを全く知りませんでした。日本の観客に対してこの映画を通して特に伝えたいことは何ですか?」という質問に対し、ジェギュ監督は「映画を製作している時や韓国で公開した時に感じたことなのですが、特に若い世代の方たちはみんな未来のことには興味があるが、過去に対してはあまり興味を持っている人が少ない気がしました。過去を振り返ってみてこそ本当の未来があるし、その人の方向性も見えてくると思う。過去と現在、未来というのはバラバラではなく1つの軸になっているので、過去をきちんと見つめることで、これからのよりよい未来を切り開いていくことが出来るのだと思います。もし自分だったらという視点で観てもらうとまた違った感覚で観ることが出来ると思います。当時の韓国人は、国が無くなるということに直面していたんです」と語る。

卒業生で元陸上部だったという男性からは「この作品を観て、特に“人の想い”に感動しました。この先、どのような作品を撮りたいと考えられていますか?」という、イチ監督ファンからの質問に対して、ジェギュ監督は「私たちが生きている21世紀が普通じゃなくなってきている。例えば人々のエゴによってダメになっていく地球などを通して、我々の生活をどう変えていけばいいのかということを、広い視点で描きたいなと考えています」と答えた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください