“46歳で死去したカリスマロック歌手”故シン・ヘチョルさんの妻、10周忌を迎えて語ったファンへの思い「夫の価値を引き継ぐ」

“魔王”故シン・ヘチョルさんの夫人、ユン・ウォンヒ氏が、故人を覚えてくれているファンと同僚に感謝の気持ちを示した。

　12日、JTBC「ニュースルーム」の招待席には、歌手の故シン・ヘチョルさんの夫人、ネクスト・ユナイテッド（N.EX.T United）のユン・ウォンヒ代表が出演した。

　同日、ユン・ウォンヒ氏は、ファンたちの愛を感じる瞬間に、「夫の音楽にとても励まされたといってくださる。特に、息子や娘と一緒にいる時、父親の音楽は感謝の存在だと話して、説明してくれる。そういう時、ファンたちの気持ちをたくさん感じる」と答えた。

　楽曲「あなたへ（To you）」がたゆまず愛されることに対しては、「伝来童話のように継承されることができるだろう、若い子たちは初めて聞く楽曲なはずなのに、その時代にわれわれが覚えた感情をそのまま感じるようで、不思議でありがたいことだ」と述べた。

　AI技術で、故シン・ヘチョルさんの声を復元したりもした。ユン・ウォンヒ氏は、「生前、夫が最後にアップグレードして結成したのが『N.EX.T United』だった。その名前と同じ会社の代表職を務めながら、夫が残した音楽をマネジメントして、ファンと大切な記憶の価値を作っていこうとしている」と語った。

　それと共に、「これまでの記録を基に、アルバムも出し、人工知能を通じて、懐かしい声を生々しく聞くことができる技術も公開した。これからも夫が追及しようとした価値を受け継いでみようと思う」と誓った。

　故人の10周忌を迎え、「魔王 10th：ゴーストステージ」の公演が開かれる。ユン・ウォンヒ氏は、「同僚の方々が覚えてくださり、一堂に介してくださると言ってくださり、家族としても、ファンとしても感動だった。まだ心が痛いが、今回の公演をきっかけにみんなが音楽を楽しみ、共感もして、励ますこともできる、そんな段階に移っていこうという願いがある」と述べた。

　最後に、「考えてみれば、（夫から）『旅立ったからずっと泣いている』というよりは、『楽しんで音楽を残して行ったので、楽しんで』と言われそうだ」と伝えた。

　一方、故シン・ヘチョルさんは、2014年10月27日に46歳の若さで亡くなった。