ドラマ「私の完璧な秘書」、イ・ジュニョクシンドロームのはじまり

※この記事はドラマのネタバレを含みます。

SBS「私の完璧な秘書」イ・ジュニョクが、完璧なユニコーン男性主人公として視聴者たちを魅了している。

SBS金土ドラマ「私の完璧な秘書」（演出ハム・ジュノ キム・ジェホン/脚本ジウン/制作 スタジオS、イオコンテンツグループ）でビジュアル、印象、業務能力、家事能力などなにひとつ欠けることない完ぺきなウノ（イ・ジュニョク）が、放送初週だけで皆の理想形として浮上した。道で出会えば無条件で2度見するビジュアルから完璧なスーツフィット、日差しのような柔らかい声をはじめとして優しさまで満たした完成型キャラクターで視聴者たちを魅了しているためだ。「ユ・ウノのユはユニコーンのユ」という反応を集め、放送初週から視聴者たちを惑わせている。

ウノは1から10まで合わないガタガタな”ピープルズ”CEOジユン（ハン・ジミン）の秘書になった。過ぎた日々の悪縁は全て忘れたように「おはようございます。代表」と笑みを見せるウノは”ピープルズ"初出社から注目を集めた。そして自身を秘書と認めないジユンに「ヘッドハンターに対する偏見は捨て最初からまた学びます。代表が教えてください」という謙遜した姿勢で秘書業務を学んでいった。いつどこで情報の要請が入ってもすぐに答えられるように、ジユンの顧客と主要候補者リストをすべて把握し、時間の約束に遅れることを嫌がるジユンのために夜通し最適な動線も組んだ。退勤後は秘書とヘッドハンターについて別途勉強し、仕事に対する情熱を見せ、その結果冷たかったジユンに少しずつ認められていった。優れた能力に誠実な努力まで加わり完璧な秘書の登場に視聴者たちの顔にも笑みが浮かんだ瞬間だった。

ウノは業務的なこと以外にも、ジユンを完璧に密着してケアをした。動くたびにどこかにぶつけるジユンのためしっかり四方を注視し、いつのまにか近づきクッションを当てぶつからないようにする場面はときめきそのものだった。これだけでなく、いつも代表室のドアの開く方向を間違えるジユンのためにこっそり両方向に開くようにし、ジユンが良くぶつかるものの角にはプロテクターをつける繊細さを見せた。ジユンの体調が良くない時は家庭料理を出す店に行き心も体も暖かくするよう努力した。

さらにウノは家庭的でもあった。毎朝朝食を用意し、平凡な父たちには難しい髪を無図部実力まで保有していることもあり、全国の母親たちまでも歓呼させた。またハンス電子最年少人事チーム課長だったほどに有能だったウノが“キャリアハイ”を控え育児休職をした理由は、病の娘のためだった。1年間隣で看病を経て娘は再び笑顔を取り戻すことができた。このためソン部長に憎まれ不当な懲戒解雇処理を受けたが、ウノの立場では娘の隣にいるという約束を守ることの方が重要だった。ウノの深い父性を見せたこの出来事は、ジユンにも大きな感情の波動として近づいた。母無く育った娘を最後まで守ると約束した自身の父は、長尚自分をこの世界に一人残し、先に旅立ってしまったからだ。父のいない場所をウノが満たすことになるのか、ときめき期待もまた咲いた場面だった。

ドラマSBS「私の完璧な秘書」は毎週金曜夜10時、土曜午後9時50分より放送されている。