“巧妙な手口で172万回繰り返し再生”歌手ヨンタク前所属事務所代表、“音源買い占め”で懲役8か月宣告

“音源買い占め”で裁判に付された歌手ヨンタクの前所属事務所の代表などの一味が、懲役刑を言い渡された。

　4日、ソウル中央地裁刑事5単独（パク・ビョンゴン判事）は、コンピューターなどの障害業務妨害などの疑いで起訴された元所属事務所の代表キム氏に、懲役2年を宣告し、法廷拘束した。

　ヨンタクの前所属事務所の代表イ氏も、懲役8か月の実刑を言い渡され、法廷拘束された。この他に、音源買い占めに加担したブローカーたちもそれぞれ懲役1年に執行猶予2年から、懲役1年6か月の実刑まで言い渡された。

　裁判部は、被告人たちの音源買い占め容疑を有罪と見た。裁判所は、「イ氏は、法廷でMelOnやgenieなどで音源を繰り返し実行し、買い占めをしたという事実を認めた」とし、「少なくとも、自身の行為が法理上禁止された行為だということを知っていただろう」と指摘した。

　また、「音源買い占めは、消費者にわい曲された情報を提供し、健全な音盤市場を侵害する懸念がある重大な理由」とし、「この瞬間にも歌手としてデビューするために努力する練習生たちに大きな心理的挫折感を与える点で、この行為は重く処罰されなければならない」という量刑理由を明らかにした。

　彼らは、2018年12月から2019年12月まで、MelOnやgenie musicなどの韓国主要音源サイトで、15曲の音源を172万7985回繰り返し再生した容疑を受けている。彼らは、500台あまりの仮想PC、大量購入したインターネットアドレス（IP）、不法所得した個人情報1627件を利用し、ブローカーを介して音源順位操作依頼者を募集し、多数の仮想PCにIPを割り当てた後、多数のアカウントでアクセスし、音源サイトの“アビュージング”（意図的操作）対応システムを無力化したことが調査された。

　ヨンタクの「Why are you come out there」、「NATURE」の「OOPSIE」、KCMの「Between Love and Friendship」などが、このような方法で、音源チャートの順位を高めたなか、検察は、ヨンタクなどについては、不起訴とした。ヨンタクは当時、「すでに捜査機関に出頭し、調査を受け、この件と関しては嫌疑なしと明らかになった」という立場を出したことがある。