アングラ演劇の旗手 唐十郎さん死去、84歳 「寺山修司と同じ命日に」驚きと追悼の声
よろず~ニュース / 2024年5月5日 10時57分
唐十郎さん=2001年撮影
アングラ演劇の旗手と呼ばれた劇作家、唐十郎(から・じゅうろう、本名・大鶴義英=おおつる・よしひで)さんが4日午後9時1分、急性硬膜下血腫のため都内の病院で死去した。84歳。1日午前中に自宅で転倒し、緊急搬送された。唐さんが主宰する劇団唐組の公式ブログで発表され、通夜、葬儀は近親者のみで執り行うという。
唐さんは1940年2月11日、東京都・下谷万年町生まれ。劇作家、演出家、俳優、小説家。58年、明治大学文学部演劇科に入学。63年に劇団「シチュエーションの会」(64年「状況劇場」に改名)を旗揚げ。処女戯曲『23時54分「塔の下」行は竹早町の駄菓子屋の前で待っている』を執筆した。
67年、新宿花園神社境内にて初の紅テント公演を行う。アングラ演劇の旗手として人気を誇り、個性派俳優を多数輩出。演劇論「特権的肉体論」は後続世代に強い影響を及ぼした。70年『少女仮面』で岸田國士戯曲賞受賞。83年『佐川君からの手紙』で芥川賞受賞。88年、状況劇場を解散し89年に劇団「唐組」を旗揚げ。作・演出、出演を務めテント公演を精力的に行った。2003年『泥人魚』にて紀伊国屋演劇賞、読売演劇大賞演出家優秀賞、鶴屋南北賞、読売文学賞受賞。12年度朝日賞受賞。
歌人・劇作家で天井桟敷を主宰した寺山修司(1935-1983)は、1969年に天井桟敷と状況劇場の団員らの乱闘事件が原因で唐十郎さんとともに逮捕。両者はアングラ演劇の最重要人物として、敵意や敬意を超越した高尚な関係性だったが、くしくも同じ命日となった。ネット上では「寺山修司と唐十郎の命日が重なることになるとは」などと、驚きと追悼の声が広がっている。
(よろず~ニュース編集部)
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