相棒女優・鈴木砂羽の車遍歴 エンストがトラウマでオートマ限定も昭和の旧車に開眼 伊勢神宮まで冒険ドライブ
よろず~ニュース / 2024年5月16日 19時20分
![相棒女優・鈴木砂羽の車遍歴 エンストがトラウマでオートマ限定も昭和の旧車に開眼 伊勢神宮まで冒険ドライブ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/yorozoonews/yorozoonews_15267986_0-small.jpg)
主演の升毅(左)と名車のイベント「ダムサンデー」での撮影に臨んだ鈴木砂羽=群馬県内(C)日活・チャンネル NECO
国産旧車ブームを背景に2年前にスタートしたCS放送「映画・チャンネルNECO」の30分枠ドラマ『旧車探して、地元めし』の新作2本が5月に放送され、そのうちの第11話には女優の鈴木砂羽がゲスト出演する。〝マドンナ役〟を演じる鈴木が18日の初回放送を前に、よろず~ニュースの取材に対して作品の見どころ、自身の「車遍歴」や役作りなどについて語った。
ドラマの舞台は群馬県みどり市。主人公のカーディーラーを演じる升毅に対し、鈴木は「旧車が好きな人が好き」という〝謎の美女〟役で登場する。自身は女優としてプレーク直後の23歳で免許を取得したが、一貫してオートマ車に乗っている。子どもの頃に同乗した自家用車が交差点でエンストを起こしたことが〝トラウマ〟になっているからだ。
「(故郷の静岡県)浜松で、うちの母がミッション車に乗っていた時に、交差点の真ん中でエンストして止まったという地獄を1回味わったんです。だから、チャッチャッと移動して、スッスースッスー行ってくれる車が好きなので、交差点の真ん中で止まる車なんて言語道断です(笑)。便利で、動けばいい。私はオートマしか乗らないですが、運転は好きです。『移動すること』が好きなんです」
自身の「車遍歴」も語った。
「20代当時は(ドイツのフォルクスワーゲンが製造する小型乗用車)『ゴルフ』が好きで、ゴルフばっかり乗ってました。すごく重いステアリングで。私、わりとクラッシャーだったので(笑)、ぶつけたり、こすったり、乗ってはつぶしたりして。あとは(ドイツ車)『オペル』にも乗りましたね」
「それから車を手放すことがあり、だいぶブランクもあって車に乗るのが怖くなってたんですが、コロナ禍ですることがなかったので浜松の実家に帰って、母が乗っていたスズキの『スイフト』で練習したら勘が戻って、都内も運転できるようになった。今年は伊勢神宮まで車でカーフェリーに乗って行きました。浜松から国道Ⅰ号線を走ると、愛知県に入って、渥美半島の先端から伊勢湾フェリーに車で乗って、Ⅰ時間半くらいで三重県に入って伊勢神宮へという、ちょっと冒険した気分で楽しかったです」
一方、今回の番組出演でマニアが愛する旧車をまじかに見たことで、自身も子ども時代を過ごした昭和期の懐かしさがよみがえったという。
「私が乗るような車は全ての安全装置が付いていて、標識も何でも読み込んでくれる、ロボットみたいな車。(私生活では)そういう便利さを私は取ってしまうんですけど、(撮影時に)旧車を見ていると、『このボタン何?』って聞いて、『それはライトだよ』とか言われて。ボンッとやったら取れそうな小さなツマミなんですよ。今みたいにタッチパネルじゃない。でも、そのツマミを引っ張るとすごくていねいにワイパーが動いたり、ブインッと飛び出たボタンを押すと、しめやかにラジオが聴こえてきたりとか、なんか味わい深いですよね。装飾でも車内の革張りとか、細いハンドルに巻いている革のやつとか、そういうディティールの細かさを見るのも好きですね。(今の時代に比べたら)不便ながらも愛おしくなる。あの感覚がすごく好きです」
その上で、鈴木は「(旧車について)いくら粋がったことを言っても、私は『オートマ限定』という枠からは出られない。『マニュアル車も練習すればいつか…』と思いながら、かれこれ30年くらいたったので、もう自分で乗ることはないと思いますが、鑑賞したり、男性が喜んで運転しているのを見るのはとても好きです」と思いを吐露した。
女優としては、映画「愛の新世界」(1994年公開)での衝撃的な主演デビューで注目されてから今年で30年。テレビ朝日系ドラマ「相棒」をはじめ、数多くの作品に出演してきたが、今回のマドンナ役は新機軸になったという。
「ずっと『相棒』をやってきて、ジャーナリストとか、ストレートにバンバン物を言うような役が多かった。升さんと前に出た時(テレビドラマ「婚活刑事」)も、升さんの上司で警察署長まで上り詰めた女とか、キャリアが多いんですよ、私の役って(笑)。今回は『素敵です』とか言って、急に(男性の)手を握って勘違いさせるような役。新鮮でした。役者やってて、こういう経験もできて良かったと、感謝してます。ふだん、私の周りに旧車はないし、私はマドンナでもないですけど、夢のような旧車とときめきの出会いがあるというファンタジーはやりがいがあったし、エンターテインメントとしてお届けする楽しさを私たち役者の方も感じられて面白かったです」
〝美女〟役という触れ込みだが、実際はむしろ〝コメディエンヌ〟としての魅力が全開している印象の今作。50代となり、役者としての円熟期に向けて、さらに芸の幅が広がっている。
(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)
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