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大リーガーや有名タレントも愛飲 急上昇中のプロテイン「VALX」4年で年商13倍に押し上げた「飛躍の方法」とは

よろず~ニュース / 2024年5月29日 7時50分

大リーガーや有名タレントも愛飲 急上昇中のプロテイン「VALX」4年で年商13倍に押し上げた「飛躍の方法」とは

人気急上昇中のプロテイン「VALX」(レバレッジ社提供)

 コロナ禍の2019年にブランドを立ち上げ、わずか4年で13倍近くの年商へと急成長を遂げたプロテイン「VALX」(バルクス)。口コミなどでも「味が美味しい」と評判の新進気鋭の存在、その成長の根幹はどこにあるのか。これまでの軌跡について、株式会社レバレッジの只石昌幸社長に聞いた。

 コロナ禍の巣ごもりにより健康・筋トレブームが発生、付随してプロテインが売れた。「99%は運です。努力したからといって全員がうまくいくとは思わない。しかし本気になって熱狂したらVALXが伸びた。スタッフたちの熱量が作り上げたブランドと言えます」。ただこれはタピオカブームのような一過性のものではないという確信はある。「人間が生活をする上でタンパク質が必要という、根幹的なことにようやく人類が気づき始めたという印象。これからも大きく伸びるかどうかはわからないですけど、今後の高齢化社会においてニーズは減ることはないと思います」。そう拳を握る。

 飛躍の足がかりは、宣伝方法と徹底的な品質管理にある。前者はSNSの有効活用。「広告で勝とうと思ったら、お金の叩きあい。バナーという小さな面積の中での差別化って難しくて、努力と結果が伴わない。多大なお金ばかりがかかる」。そこでSNS、特にYouTubeに目を付けた。特別顧問にボディビル界のレジェンド・山本義徳氏を迎え、トレーニングや栄養についての発信を開始。山本氏の実績とロジカルな説明により、瞬く間に認知が広がった。

 後者の「品質管理」の要は徹底した試行錯誤の回数だ。一度の商品に最低でも50回以上、100回以上もざらに行うという試飲。只石社長は飲食店に例えて「料理なら本気になって究極の一品を作る。プロテインも同じで、究極の配合を作れば良い。僕たちの努力って、他の人が様々なものに当てている総量に比べて思いっきり一点突破でやった努力を繰り返すだけのことです」と話す。一つの製品を生み出すために構想から1年を費やすことは当たり前。枠にとらわれず「こんなのがあってもよくない?」と柔和な発想で、杏仁豆腐味などユニークな商品も生み出している。そのおかげもあって、今では米大リーグの前田健太やタレントの指原莉乃など、数多くの著名人も愛用。アマゾンなどの通販サイトで評価の多くが★4以上を記録している。

 VALXに出会う前に実は一度大きな失敗をしていた。社長室に一箱だけ飾られているプロテイン「THE BOUTÉ」。「プロテインがおしゃれな箱に入っていたらリビングに置きたくなるよねと、こっちの都合で作ったんです」。自信を持って売り出した第1作目だが、結果はふるわなかった。同社が運営する、トレーナーと顧客のマッチングサービスで提携するジムで売り出したが「トレーナーが売ってくれなかったんです。なんでって聞いたら『自分自身が飲んでいないものを自信をもってお客様に勧められない』」という声ばかりが上がった。

 多くが売れ残り、廃棄費用も400万円かかった。痛い失敗だった。ただ「ここから学んだんですよ。人に聞かないで自分たちの思惑だけで物を作っても売れないって」。そこからはヒアリングに徹した。トレーナーの声から山本義徳氏を招集。山本氏だけでなく社員の意見も反映し、「1回や2回でうまくなんて絶対いかない。うまくいくまで諦めないことが大事」。その考えが現在の成功に至らしめた。

 現在国内では明治社がプロテイン界を大きく牽引している。その牙城を崩すために狙うのは世界。「勝つために世界の市場に出ないといけない。まずはASEAN。そしてフィットネスの聖地であるロスを起点としたアメリカから世界展開していきたい」。既に香港では試飲会を開催し、好感触を得た。「ジュースやエナジードリンクは美味しいけど『太るかも、体に悪いかも』と頭によぎる。プロテインはそれがない。そんな究極な飲み物はないですから」、只石社長はそう笑った。

(よろず~ニュース・髙石 航平)

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